KURAU Phantom Memory 第1話

 2100年。12歳の少女クラウは父の実験場で起きたトラブルに巻き込まれ、リナクスと自称する謎の人格に取り付かれてしまう。父はリナクスと約束を交わす。リナクスの探す「対」を探すから、見つかったらその時はその体から出て行ってくれ、と。クラウのように振舞う少女は果たして昔と変わらぬ自分の娘なのか。クラウの体を思うままに扱うリナクスに「危険なことはやめてくれ」と嘆願され、この体に傷はつけないと約束する。苦悩する父はやがてクラウの面影を見つけて少女を抱きしめる……。そして10年後。何でも屋稼業のクラウは不思議な能力で危険な仕事も軽々とこなす。そんな様を同業者から「命知らずのクラウ」と呼ばれることに憤慨する。「この体は傷つけない、命は粗末に扱わない」クラウの父親との約束はリナクスの中で生き続けている。今日もまた難なく任務をこなし帰路につく。眠るクラウの前に現れたのは10年待ち続けた「対」なのか。
 青の色彩が印象に残る画。2100年〜2110年を舞台にした近未来SFなわけだけど、あまりゴージャス感は感じられなく、ひっそりと佇むビル街は今にも消えてしまいそうで。お話はハードな方へも向けられそうだけど、視聴後は爽やかな気分。口当たりが軽く、かといってお話が軽そうな印象ではありません。謎も多数提示され、クラウの父親の実験はなんだったのか、とか色々あるわけですが、今現在のクラウの状態が気になるところです。クラウは今もクラウの体の中で眠り続けているのか。今いるクラウは完全にリナクスなのか。クラウは元のクラウに戻れるのか?戻ったとき、リナクスはどうなるのか。大変興味を惹かれます。
 幼クラウがかわいく動くもんで、この頃のクラウとリナクスの物語ももう少し見てみたいなあと思ったりもするんですが。どうか。あ、あと、クラウのクセなのか、両頬を叩くしぐさもかわいい。これも物語のキーのようで、とっさにこの動作をとってしまうことでクラウの過去がフラッシュバックするシーンなんかもあって、クラウの過去にも何か謎があるのかも。お母さんのこととか。あ、そうそう、アクションも良かったですよ。クラウVSロボの辺りとか、はしゃぐ幼クラウとか。BGMも透明感溢れて違和感なし。絵柄も好きな方。あー続きが気になります。良いものになりますように。