じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

スターシップ・オペレーターズ 第6話

 小説の最新刊5巻まで読んだ上で今回の視聴に臨みました。レ、レンナさん……。小説版との違いを列挙する事は出来るけどそれは止めときます。ただ、話を膨らませて逃亡劇を面白くしようという意図は汲みとめた、とだけ。結果、それは成功したかというと、どうだったんでしょうね。アラは多いです。さて、ここまで平行して小説・アニメと別分野の同タイトルを嗜んできたわけですが、これはなかなか楽しかった。小説のどのような要素をピックアップして魅力的な映像作品にしようか、製作側の試みが垣間見えたような気がします。艦橋内の照明の暗さやモニター周りの統一感をもって*1現代の潜水艦のような閉鎖的空間を演出、緊張感をかもし出すような工夫がなされています。これは小説では描写されてない箇所にメスを入れている代表例。逆に、戦闘をシミュレーションゲーム的な描写に抑えているのは小説に準じている代表的な一例と言えます。どちらにも共通して言える事は、アニメ映えしないということ。メディアが戦争をショウに仕立てあげるというのがこの作品の特徴のひとつです。しかし、視聴者側(つまり我々)が実際に目にしているのはメディア(=スターシップ・チャンネル)が操作していない生の映像。「2300年の本当の戦争」とやら、です。アニメスタッフはそこに価値を見出そうとしているのではないでしょうか。ちなみに漫画版はあらゆる方向に派手よ。解釈の違いでこうも変わるかってくらいアニメ版とは別物です。しゃぶしゃぶ食べたーい。

*1:例えばナデシコや最近の宇宙ものSFアニメのような戦闘艦ではなく