かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第1話

 かしましを見るにあたって、まず自分にひとつ戒めをかけることにする。
あかほりアニメだと思わずに見ること。
 この1点だけで視聴態度がごろりと変わる。*1つまり色眼鏡で見ない、ということだ。じゃあ感想開始。

 冒頭。女の子二人が見つめあってキス、クラスメイトらしい女の子がその場面に出くわし固まってしまう。事情を知らない視聴者としてはいきなりのズーレー描写に戸惑ってしまう。ここで引いてしまうか、先を知りたいかでいきなり高いハードルを跨ぐ事になる。最近の視聴者もこういうのに慣らされてきているのか、ここで視聴を断念した、という話はあまり聞かないが。
 次に気になってくるのが主要人物の名前。はずむ、やす菜、とまり、あゆき、明日太。珍しい名前ばかりだが、不思議と耳に馴染む。凡庸でなければ突飛でもない、うまいネーミングだと思う。耳にすっと入ってきて、覚えやすい。全員三文字なのもそのうちのひとつの理由なのかもしれない。
 明日太が川辺だの学校だのにはずむを探しに行っている間に、主要人物の紹介も無理なく完了している。手際の良いことである。とまりはやす菜に続いてヒロイン候補であるが、気になるのはむしろ第三者的ポジションを取るあゆきの方。同じ親友である明日太ととまりが押せ押せムードだからか、彼女一人だけはずむの告白に待ったをかける役割に。しかし現状維持を促すような物言いなのがあまりに消極的過ぎてすっきり来ない。これを「はずむに気があるけど、正直に自分を表に出せない損な性格」と位置付けるとしっくり来るではないか。地味っ子あゆきまでヒロイン候補?さすがにそれは無いか。
 はずむの回想、やす菜との思い出。やす菜が「はずむ君、女の子みたい」と呟く。これを書いている時点で3話まで視聴しているのでやす菜の男性が認識できない持病*2持ちだという事情を知っているからまた見方も変わってくるが、1話放映当時は額面通りに受け取っていた。やす菜については「はずむの片思いの女の子」以上の情報が無いので、終盤でのはずむ女性化で赤らんでいたり口元がうわづいていたりするのを見ているとそっちのケの人だと勘違いしてしまうが、そう事情は簡単ではない模様。
 さて、今回のクライマックス、はずむと宇宙船の衝突であるが、地球の引力に負けた宇宙船が人間一人と接触しただけで地表との衝突を免れたのはなぜだ、などとは突っ込んではいけないんだろう。宇宙船内での会話、宇宙防衛司令部でのやり取り等、SF的な要素はてんで穴だらけである。この辺は気にしないほうが楽しく視聴できそう。
 で、衝突して女の子になっちゃったはずむであるが、それまで胸を痛めていた相手であるやす菜を前に満面の笑顔を見せる辺り、もしかして性格まで書きかえられちゃったんではなかろうか、と不安になる。3話時点ではその辺りの点は説明されていない。
 
 というわけで、女の子3人の恋模様を描いていくのであろうが、もう一回りして、あゆきや明日太辺りも巻き込んでぜひ混沌とした関係を描いて欲しい。特に女の子になってしまったはずむに、明日太が今まで通りの「男の友情」を貫き通せるかが個人的には見もの。性的に微妙なところまで切り込めるかまで期待してはいけない気もするが、期待してしまおうせっかくだから。ちなみにギャグ方面はダダ滑りだと思う。今期期待の一作。

*1:さすがに「オネニーサマ」は許容範囲外だが

*2:なのか?実在するかどうか不明