かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜 第5話

 やす菜の告白の巻。
 やす菜の父がひとりで朝食をとるシーン。手前に食べ残しの皿があることから、やす菜は早々に朝食を切り上げてしまったことが推測できる。父とはずっとこうなのかな。悲しいことだ。
 ツインテールの片側をいじりながらカットインしてくるとまり。かわいか。
 待ち伏せていたやす菜と並んで歩くはずむ。その先にいるとまりに気づいてあげてください。
 科学の実験のシーン。落ちたノートを拾うやす菜だが、それは男子のもので。「ああ、それウメダのだよ」と言われても全員同じようにぼやけて見えるので誰が「ウメダ」か判別できない。ウメダくんが名乗り出てくれたから良かったようなものの、これは確かに恐怖だわ。カメラワークのおかげか、このシーンは綺麗にやす菜とシンクロ出来た。この回は誤解されやすいやす菜というキャラを丁寧に描いていたおかげで、彼女へのマイナスの感情がプラスへ向けられるようになった。これは大きい。
 明日太はすっかりギャグ要員に。彼の活躍も期待していただけに、少し悲しい。
 前年の写生会でのやす菜の絵。しかしなぜ彼女は風景画ではなく人物画を描いたのだろう。下書きのまんまで提出してもOKだったのだろうか。まあ前年の担任も並子先生だったとしたらスルーしそうだけど。はずむを認識できた嬉しさがそうさせたんだろうな。そうだそうだ、絵にははずむの他にとまり・あゆき・明日太(らしき人影)までいたけど、クラス持ち上がりなのかな、この学校。
 さて写生会開始。とまりとやす菜が口ケンカを。とまりが描いた男の子だった頃のはずむに口出しされ、「はずむははずむだろう!」と言い返す。またその理論か。はずむはとまりが認識していたはずむ、ではないはずむに変わっていってるんだってことに気付いておくれ。
 はずむの「とまりちゃん やめて」って言い方はちょっと気になった。そこは間を置かず一気に「とまりちゃんやめて」と捲し立てる方が自然ではなかろうか。
 放課後、やす菜の視覚障害についての説明。ある日突然、父の姿が見えなくなった。そのせいで人を傷つけることが多くなり、自分は一人で生きていこうと決意した、と。やす菜というキャラがようやっと見えてきた感はある。「一人で生きていこうと決意」した相応の努力のあとが少しでも見えていたらもっと感情移入しやすかったんだけど、それは贅沢ってものか。
 はじめて男の子なのに認識出来たはずむに好意を寄せるようになるが、父がそうだったように、いつかはずむも見えなくなってしまうのではないかという恐怖感から、告白を断ってしまったと。しかし女の子になったおかげでその不安は解消されたわけだ。

 これでわかったでしょ。自分の都合だけではずむくんを傷付け、女の子になったら今度は追いかけようとしている。卑怯でわがままで……。でもこれだけは信じて。はずむくんが男の子の時から、ううん、初めて会った時から好きって気持ちに変わりはなかった。私の中にいたのはあなただけ。

 これはぐっと来る。男の子ならやられてしまうだろう。
 教室から駆け出すやす菜。しかし緑で覆い茂る屋上を見て決意を新たにする。ここでエンディングイントロドン、ですよ。ぞわっときました。効果的な演出です。

 僕が受け止めてあげなくちゃ。この子はこんなにも傷ついてきたのだから。

 これはちょっと義務感のようなものも含まれているな。まあ元男の子だからな、そういう気持ちは持って当たり前なんだけど、度が過ぎるとほんとにただの義務感だけが残ってしまい、感情が死んでしまう。気を付けんとな。
 今回のEDの歌詞は二番?「はずむ心が君を求めていた」って上手いな!いや多分ねらっていたわけではないと思うけども。追記:狙っていたそうです。やりおる!

 そんな感じで、やす菜が弱い心を吐露する事によって人間臭さが増し、共感を呼ぶようなうまい作りになっていました。とまり派の僕もぐらっと傾きますよ。このアニメは心を揺り動かすのが、悪い言い方をすると弄ぶのがうまいなあと感じているのですよ。ちくしょう、何で僕は、こんなアニメごときに!ああ、してやられたとも。でも、やっぱりとまりガンバレ。かなり旗色悪いけど!