劇場版XXXHOLiC 真夏ノ夜ノ夢

 やっと買いました。限定版のほう。いいものをみた!

劇場版 XXX HOLiC 真夏ノ夜ノ夢 プレミアム・エディション [DVD]

劇場版 XXX HOLiC 真夏ノ夜ノ夢 プレミアム・エディション [DVD]

 以下感想。
 60分という中篇なので映画としては多少の物足りなさは残るものの、HOLiCらしさは十二分に堪能できました。いわゆるホラー映画的な脅かしの部分もあるけれど、なんというか生理的な気持ち悪さに訴える部分の方が多いかな。その辺もHOLiCらしい。HOLiCらしくないと言えば、この話は完全無欠のハッピーエンドを迎えるのですが、その清々しさと開放感は素晴らしいものでした。キャラクターの持ち味も発揮され、四月一日の突っ込み芸に始まり、侑子さんのドスの利いた芝居、百目鬼の人を食ったような淡々とした芝居など、聴き応えもあり。ひとつ残念なのは、仕方がないとは言え、ツバサとのリンク部分がとってつけたようなものだったこと。この辺は単体で見ると、多少つらい。監督がインタビューで、男の子ものだったら多少アクションシーンを長めに、さらに中盤にひとつ見せ場を作った、と仰ってましたが、その辺は確かに男の子としては物足りなかったかも。かわりに、中盤を飾る四月一日の館一人歩きの淡々とした進行は独特の趣がありました。
 今回の映画の見所というと、閉鎖感漂う奇妙な館のビジュアル。せまっくるしい通路を抜けたかと思うと神社のような場所に出たり、星空の見える田舎道(でも屋内)に迎えられたり。前出した生理的な気持ち悪さは館の構造・病的なまでの清潔感などに起因するのですが、コレクターの各部屋の気持ち悪さも相当なもの。蝶の触覚の部屋なんかはかなりキてました。
 またキャラクター作画も白眉もので、冒頭から飛ばしています。まとわり付くアヤカシを払う四月一日のでたらめな動きとデフォルメされた顔なんかは相当面白いです。トイレを求めて穴倉のようなところに押し込められた四月一日の関節外れてんじゃないかというような滅茶苦茶な動きは笑いに繋がってました。終盤、月から出てきたうさぎの大平作画がまたダイナミック。美青年と侑子さんの対決も惚れ惚れする作画のお陰でかなり盛り上がっていました。
 あとはDVD特典の部分。オーディオコメンタリーが二種プラス1*1という豪華さ。まだ監督側は聴いていませんが、キャスト側のコメンタリーは3日目のカレーでそうめんとかどうでもいい雑談から音回りの話まで多彩で聴き飽きませんでした。雑談をしたがる福山潤→軌道修正する大原さやかという流れがおかしかったです。個人的においしかったのが、大原さんが福山潤の事を「潤」と読んでいること。な、なんか、キュンとくる!あとは映像特典として、特報や予告が見れます。それから舞台挨拶・収録風景など。ウメコはやっぱかわいいなあ。
 といった感じでした。かなりお得感のある買い物でした。WEBアニメスタイルに監督インタビュー・I.Gスタッフの原画・背景、キャラクターデザイン画など、多数のコンテンツがあるので、こちらも合わせてどうぞ。かなり楽しいものが載っていますよ。

*1:キャスト・監督・キャストの映像込みのボーナス的オーディオコメンタリー