サマーウォーズネタバレあり感想 −男の戦い、女の戦い、そしておばあちゃん−

 初日に行ってきました。
 めちゃんこたのしかったです。
 以下、感想です。ネタバレあるので気をつけてね。




















 PVとかCMとか見て「これってウォーゲームじゃね」とタカをくくっていた部分が多少なりともあったわけですが、ある意味で期待をいい意味で裏切り、またいい意味でそのまんまで、安定感と斬新さを同時に味わえる作品でした。
 つまりすげえおもしろかった。
 面白いと感じたところは、おばあちゃんはネットで大事件が起こっている点まではするどくキャッチするんだけど、最期までそれが具体的にどうなってるのかは理解してなくて、女のカンというか年の功だけで事態を解決に導いてしまう点。ヒロインのナツキさんもそうだけど、理詰めで解決していく主人公に対して、ウェットな部分だけで侘助を説得してしまう*1という点に血筋を感じました。女性の強さだ。
 とかとか、おばあちゃんが亡くなった後の描写に代表されるように、男の戦いと女の戦いというのが明確に描き分けられていて、とっさのときの男女の行動の差というのをこうも明確に示したアニメはあんま最近ないかなとか。
 あとはおばあちゃんを見てて「あーなんか最近こういうのあった」と考えて頭に浮かんだのが「グレンラガン」のカミナ。カミナというカリスマが死ななければ、本来の主人公であるシモンの話になっていかなかったとゆーのに似てるな、と。おばあちゃんのカリスマ性はカミナのそれに似ていて、それは物語の吸引力の一端を担っているんだけど、だからこそ、主人公の物語としては異物になってしまうという皮肉。まさかおばあちゃん死んじゃうとは思ってなかったんだけど、物語としては死んでからが本番だったんだね。しかし、死してなおおばあちゃんの力は強く、物語を牽引しつつも、残されたものを立てることに成功している。あんだけの大人数なのにちゃんと一人一人のキャラが立っているのは、ひとえにおばあちゃんがあの世に一歩引っ込んでくれたおかげというとなんかせつない。
 栄おばあちゃんはキャラがすごい絶妙だった。もっとうるさいひとを想像してたこともあって、普段は言葉すくなで、必要なときだけ前に出るかっこよさにはしびれました。一族を率いるものってのはこうでなくてはいけないのかもしれません。

 最後まで見て、見る前の懸念は払拭されて、結構素直にハマることが出来ました。絆を感じてどうこうより、もっとひとりひとりのキャラを愛してみたい、そう感じる映画でした。全員いとおしい。ばあちゃん子のひとは泣いていい。

 蛇足:カズマきゅんえろかわいす。あのルーズなタンクトップと日に焼けた肌と、中性的なルックスと、そんであの声!これでぼくっ娘でさえあれば……!だがしかしそれがいい?
 蛇足2:よくわからないパワーアップアイテムできらきら変身するアバターナツキさんがえろかわいす。ケモノ顔って結構弱いんだな俺、と再発見。ナツキさんは年下の男の子を懐柔するしたたかさと、おばあちゃん子なやさしさと、そして同時に恋心にまっすぐな少女らしさを内包していて、なんともオンナノコしてるキャラだなあ。嫌いじゃないっすよ。
 蛇足3:物語と平行して描かれる甲子園地方大会が面白かったです。顔に疲労や動揺がばっちり出ちゃうエースってたよりねえ。と思ったけど、あれはもうひとりの主人公だったんだよね。頼りないけどやるときはやってくれる!というのが主人公君と共通してる点だよね。

*1:まあただおばあちゃんの死を伝えただけって言えばそれまでだけど