じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

話数単位で選ぶ、2011年TVアニメ10選

というものがあるそうで。面白そうなんで参加します。

ルール
・2011年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・放送順(最速に準拠)に掲載。順位は付けない。

ということで。
脳みそに鮮烈に焼き付いた10本を選びました。昨日のことのように思い出せます。

君に届け episode.0 片想い
「episode.0」ということで、1期の総集編プラスアルファなのだけれど、語り部が、なぜかヒロイン・爽子のライバル・くるみこと胡桃沢梅。くるみファンの自分特回。総集編としながらも、爽子と爽子の想い人・風早に焦点を絞るのではなく、あくまでもくるみが一期の時系列における自分の行動を語るという作りで、実は一期自体を振り返る、という意味では若干不親切だったりする初回であったり。雪降り積もる北海道の繁華街を舞台に、一人物思いに耽りながら、風早との出会い、そして敗北(!)までを振り返るくるみ。爽子に向けられるくるみの視線ーー憎い恋敵だけど、人としてはさほど嫌ってはいないーーがかいま見え、胡桃沢梅という少女の二面性が浮き上がっていく。爽子のことを振り返るくるみは、たまに優しい顔をする。そこがたまらんのだ!また、そうしたくるみの憂鬱げな放課後を描きつつ、天然で引っ掻き回す爽子に対し、理詰めで「くるみなら風早とくっついてもしょうがない」という空気を作り出すくるみ、という本作二大ヒロインの差異が的確にまとまっているのもこの回のすごいところ。そして爽子との直接対決(?)で思わず素を出してしまい、結局はノー計算で告白し撃沈するくるみの、計算高い女から単なる恋する少女へ戻っていく様がなんとも鮮烈。2期はくるみの出番が極端に少ないので、くるみファンーーつまり自分ですがーーにはじつにありがたいお話でした。風早より良い男見つけろよ!
魔法少女まどか☆マギカ 第10話 もう誰にも頼らない
すべてのはじまりと終わりを繋ぐ一編。かつての暁美ほむらの目に焼き付いた鹿目まどかの勇姿と、その友情。彼女の後ろ姿を追う為だけにすべてを捧げるほむらの生き様に、ただただ息を飲むばかりでした……。ほむらの孤独な戦いを1話にぎゅっと濃縮した力作で、そうした制作陣の熱を感じ取ったのか、悠木碧さんと斎藤千和さんの力のこもった熱演もまた素晴らしい。アニメ発表当初、誰もがーー声優陣さえ!ーー想像していた、「きらきらとキュートさをまとった魔法少女もの」を代弁するかのようなまどかの名台詞、「クラスのみんなには、内緒だよ!」に胸を引き裂かれる。
DOG DAYS 第2話 はじめての戦!
視聴者に負荷がかからない、理屈抜きの爽快アクション、そしてぱんつ!単純明快、男の子の夢がここに。
・よんでますよ、アザゼルさん。 第10話 イチゴのカレーを召しあがれ!
人の欲望を下ネタとギャグまみれで暴いていくドイヒーな話尽くしのこのアニメ。その象徴とも言えるドイヒーオブドイヒーシーンは、重い過去を語るオタ女子の話を感極まった表情で聞き入る佐隈さん、のお札を数える手さばきがまったく衰えない、というくだり。お金は同情に勝るのである……。コスプレ含め、佐隈さんのあやしいオーラ全開!
俺たちに翼はない 第11話 妹萌えという概念を知っているか?
レダガルドはあってもいい、つまり一時の休憩場みたいな存在としてのグレダガルドならいいんじゃないか。鷹志の弱い部分を認めつつ、逃避しきる彼を取り戻す為に鉄拳をふるう明日香さんが頼もしくも痛々しい。すべてを否定せず、荒々しくも包み込む明日香さんの優しさに泣いた!
GOSICK -ゴシック- 第23話 灰染めのチェスにチェックメイトを告げる
まどろみの時代が終わり、国が沈み始める。人々の気分を反映した灰色の空、そして国が燃える。ストーリーに合わせ、淡々と、しかしじわじわと熱を帯びていく演出および声優陣の演技。喉から絞り出すような、切実な沢城みゆきさんの迫真の演技からのED突入、という流れに鳥肌立ちまくり。人々の想いが燃えるような炎のゆらめき。エフェクトが泣いている。
プリティーリズム・オーロラドリーム 第25話 友情の誓い!オーロラの翼
ついに主役三人が出揃い、ようし次の夢へジャンプだ!というタイミングで、りずむの出自が二人に明かされる。再び問われる三人の絆、そしてりずむの決意。いつもは天真爛漫なりずむが背負う覚悟が露になり、思わぬ危うさを纏い出す。
また、ある時は技術的に未熟な二人を見守る長女、ある時はおっかなくて手をギュッてしちゃう末っ子……、といったように、メイン加入して間もない三人目のヒロイン・みおん様の幅広い魅力も十二分に描かれており、彼女のファンにとってもおいしいエピソードとなっている。燃えと萌え、緊張と緩和のバランスが素晴らしい。みおん合流から続くスポ根もののエキスが一度最高潮に至り、主役三人の魅力が芽吹き始める。三人の着ぐるみぱじゃまがどえらくかわいいので必見である。わん!
花咲くいろは 第26話 花咲くいつか
スイおばあちゃんのナミダにもらい泣き。やたらアッパーな主人公が物語を引っ掻き回し、最後は初雪とともにしんみり終わっていきましたね。かなり心揺さぶられるアニメでしたが、最終的にはすとんと胸に落ちる最終回でした。すき。
ましろ色シンフォニー 第1話 ましろ色の出会い
美少女アニメらしからぬ落ち着いたトーンではじまるAパート。打って変わって、妹との混浴、編入イベント等々で急転直下の美少女アニメっぷりを発揮するBパート、と、A/Bパートでまるで違うアニメを見ているかのような酩酊を覚える1話。今作の裏主人公は背景。町並みをおろそかにしないアニメは好き。そこに登場人物が生きてるんですから。愛理と出会った公園は、シリーズを象徴する場所。胸に刻まれた出会いの場所でした。……俺と愛理の。(愛理推しなんだね……)(愛理ちゃんが最初に出てきたのは旧市街の方ですけどね)初登場から実にインパクトの強い、薮からのきゃるんとした登場、そしてラストの、ツンデレの典型的なツンを見せ、正道ヒロインを1話で印象づけた愛理さん。美少女アニメのメインヒロインとして実に魅力的な登場だと思ったものですが……。それはそれとして、本作のおいしいところをきちっと1話で提示できてる1話オブ1話だと思うですよ。
ダンボール戦機 第38話 シーカー再生の時
アミちゃんの「LBXダンボールに戻してあげたい」という台詞に(若干唐突だったけど)、おもちゃをおもちゃとして大事にしようという制作側の良心を感じました。シリーズで唯一泣きそうになったシーンでした。争いの渦中にありながら、どこか一歩引いた視点から物事を見ていたアミちゃんだから言えたんだろうな。スナイパー型同士の高速戦闘も、緊張感と爽快感がみなぎっていて、手に汗握る充実の1話でした。玩具アニメここにあり。

このように、更新自体はすっかりされないサイトとなってしまいましたが、去年1年も大変楽しませていただきました。この他にも、「うさぎドロップ」の、大吉とコウキママの大人な関係には大変心揺さぶられましたし、ジュエルペットサンシャインの、おっさん殺しの渋いパロディ群にもゲラゲラ笑わせていただきました。笑いと言えばgdgd妖精'sの、「何でも取り入れる」姿勢には感服しましたし、gdgdの名の下に、何もかもを笑いに変えていくパワーは圧巻でした。これはゾンビですか?なんかも、エネルギッシュでしたね。他にも、様々なアニメで、たくさんいろんなものを得ました。今年はどんなアニメと出会えるんだろう。たのしみだなあ。

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