梅雨の季節に見たいアニメ私的5選

天気の優れない日が続きますね。
とは言いますが、自分はわりと梅雨が好きでして。
しとしとと地面を打つ音をBGMにぼけっとするのも悪くないものです。
そんな梅雨の季節、アニメ界も自然と雨をテーマにしたエピソードが増えたりして、なお自分に良し、なのです。
今回はそんな雨の日をテーマにした、ちょっとしっとりした「雨回」をいくつかご紹介したいと思います。



ケロロ軍曹 204話「ロボ 556 であります/ケロロ&夏美 雨宿り であります」

軍曹と夏美が喫茶店の軒先で遭遇し雨宿りをするお話。
家族のように暮らしながら喧嘩の絶えない(トムとジェリーのような)このふたりがこのような長尺で語り合うのはレアケースだったりします。
話をごまかす為に夏美が突然持ち出した「好きなおでんのタネの話」が意外な広がりを見せ、互いの緊張感が緩んでいくのがおもしろいところ。
木の枝に絡まった風船がじょじょに空に昇っていくシーンが象徴的ですね。
雨が呼び込んだ、小さな憩いのひとときにほっこり。



シスター・プリンセス Re Pure 春歌

ドイツからの帰国子女でありながら大和撫子という設定の春歌担当回。
雨に煙る古都と浴衣少女のコントラストが実に美しい。
指先まで行き届いた、春歌の細やかな所作、眼福です。
絵コンテ・演出・作画監督を担当された平松禎史さんの仕事が細部まで行き渡っています。
今見てもハイクオリティな映像で、短編ながらも充分な見応えがあります。
雨に降られ物憂げな表情も兄の登場で晴れやかに。
織姫と彦星の逢瀬を阻む催涙雨も、少女の願いの前では無力なのです。



ささめきこと 第12話「雨を見たかい」
夏休みの登校日、通り雨を避ける為に図書室で怠惰な時間を過ごす女子部。
ある本に落書きされた一文から、女子部の探検が始まります。
活動実績も無いに等しい彼女らが、人の心の沈む雨の日に衆目を集めるという構図が面白いですね。
純夏と風間の関係については次回の最終回に持ち越し、ラス前の今回は「彼女たちにとっての女子部ってなんだろう」というところにひとつの答えを提示しています。ずぶぬれのジャージと、炎天下の空のビン。
音楽室に並ぶ作曲家の肖像画から「ドイツの作曲家を」と聞かれてベートーベンの下に全員集まるとか、暑さにもだえる生徒を尻目に職員室で寒そうにカーディガンを羽織る教師など、「ささめきこと」らしい小ネタの配置も小粋で、オススメの1話です。



侵略!イカ娘 第8話「病気じゃなイカ?/新能力じゃなイカ?/ささなイカ?」
本作らしいコミカルさと、らしくないセンチな気分を同時に味わえる貴重なお話。
新しい傘を相手にあれやこれやとひとり遊びを繰り返すイカちゃん。その見た目通りのいじらしさが新鮮です。
傘に名前をつけて振り回して楽しそう。傘の存在は知らなかったけど山脈の名前は知っているイカちゃんの知識の偏りが心配になります。そして人生には出会いもあれば別れもあるわけで……。
EDには毎回なんらかのギミックの仕込まれている本作ですが、壊れたイカ1号を差し海を眺めるイカちゃんがまたせつない……。
しかしここからが本作の良いところで、日本の雨のじめっとした雰囲気を長々と引きずらず、スッと相合い傘をさす栄子の優しさで締めるのが粋じゃないですか。
やっぱこう、イカちゃんはヒロインというより隣近所の子どもと言った風情で、そのままスクスク育ってくれ、みたいな、余計なお世話を焼きたくなっちゃう妙な魅力があるんですよね。



レディ ジュエルペット 第10話 「パラソルはレディのたしなみ」
今年の作品からひとつご紹介。
ジュエルペット最新作はコメディ色薄めで、立派なレディをめざす女の子たちを描いた恋と成長のストーリーになっています。
今話は、ボーイッシュなレディ候補生みずきにスポットを当てた1話で、彼女らしい強さと弱さを垣間みる事が出来ます。
パラソルの扱い方が課題として出されたのに頑として傘を刺さないみずき。彼女がレディを目指すきっかけとなったある雨の日の思い出が彼女をそうさせたのです。
レディ候補生として減点されるような行為と知りつつ、凛とした立ち姿で雨に打たれる彼女の姿も、またひとつのレディの矜持と言えるのかもしれません。
雨に濡れるあじさいの美しさもまた、曇り空の下でなお輝くみずきに華を添えています。
また、今話はパートナーであるガーネットの、みずきを見守る視線の優しさにも注目したいところ。好きなんですよ、ガー子。



いかがでしたでしょうか。
天候に合わせてアニメを見るというセレクトもたまにはいいかも、と思っていただけたら幸いです。
オススメの雨アニメがありましたら是非教えてください。
アニメを巡る旅はまだまだ続きます。