うん、これはまずい。頭脳明晰、運動神経抜群、容姿美麗でお嬢様な小田島先輩登場。色々な部活に借り出され、ことごとく活躍する学園のマドンナ。しかし彼女はそんな現状が辛くて、ストレスたまりまくり。遊んだりじゃれあったり、普通の学園生活を送りたい。そこを敵に利用されて……。というお話だったんだけど、事件が解決しても彼女の現状が変わるわけではなく、というのはどうなんだろう。操られてた時の記憶が一部残っていて、なぎさたちに対して軽やかに朝の挨拶をして走り去っていってなぎさ達ポカーン、のちにくすりと微笑むふたりであった、とか、小田島先輩が少し肩の力を抜くのを覚えたなんていうフォローが欲しかったところ。ただザケンナーやっつけただけではエピソードに深みは生じません。戦闘シーンにおいても、せっかくニセモノを見分けられたんだから、ザケンナーの力によって超人的な力を手に入れた無数の小田島先輩VSプリキュア、ってのも見たかったなあ。結局PMS一発で終わりでは……。ただ、黒板消しでじゃれあうなぎさとほのか、増殖した小田島先輩の中から本物の小田島先輩を見分ける為に顔に落書きするなぎさ、「やっぱり私嫌われてるんだ」「そうじゃないでしょ」リピートなどなどの小ネタは面白かったです。それだけに、ちょっと詰の甘いお話であったのは残念。もったいない。
