じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第16話

 大ッ変面白かった。なんだか、世のSEED人気を象徴するかのようなお話でした。いやお話がどうこうというより、キャラが、ですね。まず目に付くのはホーク姉妹。ルナマリアとシンのやり取りの後、アイキャッチ前のルナマリアのふてくされた表情とか、メイリンが体形を気にする仕草だとかがえっらいかわいらしい。特にメイリンは肉キャラとしてごく一部の人のハートを捕まえたと思われます。嫌な捕まえ方だ。声優さんの演技もありましょうが、やはり動きが良かった。かわいいと言えばデスティニーで一番かわいがられているであろうシンさんも負けず劣らず。膨れたお顔が大変プリティーで、世の女の子を間違った方向に引きずらないか、大変気懸かりです。これでは修羅の道に目覚めてしまう男子もおろう。また、忘れてはならないのは偽ラクスことミーアさんのライブシーン。本物ラクスさんではありえなかったアップテンポな編曲、大仰な振り付け*1、大胆な衣装と実に若々しい。一糸乱れぬ合いの手なども含めて、大変気合の入ったシーンとなっております。このキャラの変容はデュランダルさんの思惑が混じっている気がしますね。平和を謳いながらも、プラントの未来を担う若者層の取り込みを狙っているんじゃないかなとか。オールレンジの本物ラクスさんより、狭くも深いファン層を狙っていそう。今回のコンテは米たにヨシトモ氏、キャラ作監が山口晋氏。

 今回、キャラの構図で気になった点が二つ。まずレイのポジション。今回、彼はセリフは無かったはずですが、出番はそれなりにあります。彼は人間が出来ているか、もしくは何かしらの思惑があって、がやがやとうるさい主役陣に絡もうとはしないものの、その輪から大きく外れるわけでもありません。この距離の取り方はCCさくらの知世を彷彿とさせます。積極的に絡まず、成り行きを楽しそうに見ているだけの人物。アスランを睨むシンを遠巻きに観察していたり、シンとルナマリアの他愛もない口喧嘩を、横に並んで観察して別れ際に微笑を浮かべる。実にストーカー的です。同じ赤同士、シン・ルナマリアと行動を共にする事が多いようですが、CCさくらに例えるならシンがさくらでルナマリアが苺鈴、レイが知世といったところでしょうか。ルナマリアとレイ、苺鈴と知世に共通するのは「シン(さくら)が心配で仕方がない」という点。なんでまたCCさくらなのかというと直後に見ているというのもありますが、倒錯的なものを想像させる点、主人公を見守る視点が複数あることがどうしてもCCさくらを彷彿とさせるのです。僕は。

 で、もうひとつキャラ相関で気になったのはキラ・ラクス・カガリの関係。というか、アークエンジェルのブリッジでのカガリの立ち位置、これが大変気になります。ラクスが座るCIC席の周辺でうろうろしています。カガリには専用の席がないので好きなところに立っていていいはずですが、何故そこにいるのか。*2ラクスと特別仲がいい素振りもなく、同じ女性なら艦長のそばでもいい。そっちのほうがキラに近いし。しかしカガリが立ったのは一段上のラクス席の前。モニターから一番遠い位置、目立ちたがり屋のカガリにしては控えめなポジショニングです。これは妄想に近いのですが、カガリの、ラクスへのけん制ではないかと思われます。アスランのことを話すときにカガリは薬指の指輪を胸の前に持っていきます。*3ラクスの視線はモニター、つまりカガリから目を背けている形になります。モニターは背後にありますから不自然な事ではないのです。メンバーの中心的人物であるキラもモニター側にいます。が、カガリが話している時くらい、自分の正面にいるカガリに視線を向けてもおかしいことはない。しかしラクスは一瞬目をやる程度。これは現在のカガリの想い人が元婚約者のアスラン*4であることもそうですが、今のラクスの想い人であるキラの姉*5カガリである、という事も大きく関係している、とも考えられます。つまりカガリは、想い人の元婚約者へのけん制と小姑の睨み、二重のプレシャーをラクスに与えているのです。現状、そのプレッシャーにラクスは負けているんじゃないかな、とか。

*1:あと胸のゆれ

*2:見渡しがいい、で終わっちゃうと身も蓋もない

*3:その後、左手を立てた右肘の下に置きます。ラクスの目線に入りやすい位置です

*4:ザフトの一部の人間にはまだラクスとアスランは婚約しているという認識らしい

*5:なのか妹なのかはっきりしませんが