じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

まほらば 第22話

 他人様の愛の形とやらにとやかく言う気はありませんが、ちょっと怖いっすよ沙夜子さん。静かに、しかし確かに情熱の篭った声色で、朝美ちゃんと亡き旦那への想いが語られます。今まで自己主張の出来ない、というか自分というものがあるかどうかさえ怪しかった沙夜子さんが堂々と我を通すこのシーン。ああ、ちょっぴり泣きましたとも。朝美ちゃんの涙にもやられました。また、あわあわする鳴滝荘の面々の中にあって、ただひとり落ち着いた様子だった白鳥くんの「必ず帰ってきます」てゆうあれな。なかなか効きました。じっと寂しさを耐える梢ちゃんなど、この黒崎親子編ではサブに回ってた主役陣が光ってました。ああそう、これだけシリアスな話にも拘らず、この作品独自のボケを忘れずに入れてくる手腕にもやられました。こうでなくては。最後の、お父さんが黙々と削ってた木像は実は……ってのが、この話をキッチリしめてくれてましたね。諸手を上げて良い話だと持ち上げちゃいます。ああ、良かった。