じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(ネタバレあり)

 見てきました、映画の鋼の錬金術師
 大方の予想はついてたけど、女の子ばっかだったよ映画館。男女比2:8。ちと肩身が狭かったよ。もっとハガレン好きの男オタとかいてもいいじゃないか。
 というわけで、ネタバレ全開なので注意をば。
 結論から言うと、もんのごっつ面白かった。





 まああの、ファン向けの要素がかなり濃い作りなので、TVアニメのハガレンを見てない人にはちときついかもしれません。アニメのハガレンが大好きって人は損はしないと思われます。すっごいサービス旺盛。ファンが見たいものは大体入ってる。ただ、そうは言っても會川昇先生なので、シビアでドライなところも健在。一部のキャラに愛着のある人は覚悟完了しといた方が良いかも。でも、所々に入る愛嬌のあるサービスカットには癒されましたよ。
 そんな感じで娯楽色の強い演出がそこここにあるんだけど、話はきっちりやるべきことはやっていて、TV版から押し出していた「兄弟の絆」「禁忌」などのテーマはしっかり引き継いでいて、お話的にも納得の仕上がりでしたよ。あとこれは巧いなあと思ったのはアルの幽体離脱設定。魂の定着がうまくなされていないのか、眠っている時にあっちの世界に行ってしまったり、鎧を何体も自由に操れてしまったりとなかなかおもしろい芸当を見せてくれる。あとあれよー、向こうの世界でアル鎧の魂に乗り移って、エドとドタバタ脱出劇かますところな。笑いながら泣きそうになった。本当にファンの心を掴むのが巧いんだな。あとなー、ロイだけどなー、また人気出ちゃうんだろうな。雪に埋まってたり、終盤颯爽とやってきて仕切ったり。伍長なのに!

 でもね。この映画はね、特に女性陣が良かった。
 その中でもウィンリィさんですよ。ウィンリィがすごく切なかった。ウィンリィの腰のエロさが切なかった。すっかり大人ボディになっちゃってまあ。じゃなくてですね、もうね、ウィンリィの献身さにはマジで涙が滲む。エドウィンリィの再会シーンなんて一瞬ですよ。それでも二年間、エドの成長に合わせたオートメイルを持ち歩き続けたって、あーた。それでラストのセリフ、「もう待つ事もさせてくれないのね」が、もう、な。大好きだウィンリィ!たぶん、この映画で一番イイオンナだった。あと、ウィンリィと行動を共にするシェスカの心身ともに全く成長ナッシングなお姿にも涙を誘った。
 で、ヒロイン格の新キャラ・ノーアさんはなんとなく、テレビ版初期のロゼを髣髴とさせるうざったさを持った女の子。自分の足で前に進めないタイプの。あんまし人気は出ないだろうけど、ロゼ好きとしては嫌いになれない。ほっとけないじゃん。あと、かなりの美人さんなんだよねえ。
 向こうの世界のグレイシアさんも良かったなあ。*1

 作画。全体的に皆面長かな。気にはならなかったけど。白グラトニーVSラーズ、エドVSエッカルトの接近戦なんかがかなりの見応え。スタッフ陣も中村豊とかもうとにかくすごい人らがわんさいるよ。でもNARUTOなんかと違ってガッチリしたキャラデだから、TV版同様、アクション面での崩しの部分はあんまりない。

 お話は良かった。納得もした。でもやっぱキャラ映画かな。それが良いか悪いかはわかんないけど。

*1:あー、あのへたれヒューズさんは賛否分かれそう。この二人の恋物語も密かにいい