じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

BanG Dream! 2nd season #10 R・I・O・T

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「私たちなら、大丈夫だよね」

自分に言い聞かせるようにつぶやく沙綾。前回でも同じような場面がありましたね。今は信じるしかない、自分たちの絆を。

一方、りみは「わたし、何ができるのかな」と自問しています。一期から成長著しいりみは彼女なりに使命感を抱いています。

お風呂で物思いに耽る香澄を映してRoselia版OP「BRAVE JEWEL」へ。”弱さを知る者は強さを宿す、あなたは手にしているから……”  どうか気付いてほしいですね。

 沙綾と朝、顔を合わせる場面もお昼休みも、気まずさを払拭しようと口数が増えてるのがりみ。どうにか和を取りなそうとしている。ほんと偉いと思うし、ほんとびっくりするくらい成長した。

 

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「わたしは本気でやってるの! そんな素人の腰掛け程度でやられると大迷惑なのよ!」

もちろんおたえも本気でサポメンをやってたはず。でも、おたえとチュチュでは本気の意味合いが違う。チュチュは観客と戦っている。自分の音楽が通用するか世間に問うている。自分の技術を磨くことで精一杯のおたえには自分しか見えていない。そんなすれ違いがあります。

 

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「泣いてねえ」

いい人過ぎだよな、マスキングさん。ケーキ焼いてくれるしリクエストにも答えてくれる。狂犬なのはマジでステージの上でだけなのな。

 

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その狂犬ぶりを抑え、自らが志向する「シンプルイズベスト」に導こうとするプロデューサー・チュチュ様。狂犬さえ黙らせる胆力を持ち合わせています。

この風景はまさしくプロのそれで、今まで登場してきたガールズバンドでは見られなかった風景。おたえがここで得るものは確かに大きな収穫となるでしょう。学生同士がああでもないこうでもないと試行錯誤するガールズバンドとは確かに一線を画している。世間へ打って出る為には、バンドを俯瞰で見て、必要なものは取り入れ、不必要な要素は切り捨てる……。時には非情な判断を下す存在が必要となるのでしょう。Roseliaが本気で頂点を目指すのなら、いずれは有能なプロデューサーとの出会いが必要になるでしょうか。と書くと、チュチュ様がドヤ顔しそうですが。

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いままでの出番の少なさを払拭するかのようなオタク特有の早口を披露する麻弥さん。「イケニエです!」イヴさんのワンポイント投入もナイス。

 

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 今回圧巻だったのはなんといってもついにお披露目となったRASのライブシーン。照明演出ががっちりハマり、レイの髪をかきあげる様子とか、それぞれのしぐさなども実に生々しく描かれています。

 

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パレオはこのように、切り取ればかわいいポージングをしてくれていたりしますが、

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このように鬼神の如き激しい動きをかましてくれます。

 

僕は「THE THIRD(仮)」時代の彼女達しか見ていませんが、「やべーやつらが来た!」と衝撃を受けたのを覚えています。演奏が始まるととにかくガツガツやる。熱量が半端無いんです。アニメで描かれるRASのライブは今までのポピパやRoseliaがそうだったように、実際の演奏を参考に描き起こしたものと思われ、そのヤバさが十分伝わるものになっています。

 

youtu.be

 

バンドリちゃんねるさんはライブ映像あげてくれるからマジ助かる……。なんとフルです。

こちらは小原莉子さんと紡木吏佐さん加入後の映像ですね。3次元RAS(及び前身のTHE THIRD(仮))はサポメンの大塚さんが単独1stまでギターをつとめ、その後正ギタリストに小原さん加入、のちにチュチュ役でDJの紡木吏佐さんが最後に合流して今のメンツに、という流れです。

この映像だとちょっと暗くてわかりにくいのですが、サビ前のヘドバンしながら弾くのもそのまんまです。Raycellさんの髪かきあげもそのまんま!

この動画と併せて見るとポピパのみんなが圧倒される理由が肌感覚でわかりますよね……。3次元も二次元もやべーやつらなんだ!

 

その「やべーやつら」と肩を並べ、同じように喝采を浴びる側におたえはいるわけです。ポピパのみんなが意気消沈するのもわかります。

 

おたえはライブの最後に今回でRASとしての活動を終了する旨を改めて表明。観客の感謝の声とともに聞こえる「やめないで」が胸に刺さりますね。

 

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「タエ・ハナゾノを私たちに譲ってくれませんか?」

ポピパはどう答えるんだろう。RASとして演奏するおたえは今まで見たことのなかったおたえだった。おたえの、ポピパ達が知らない「新たな可能性」を引き出したのは、間違いなくチュチュとRASだった。

最強に、キズナは敵うのか。最強の一端を知ってしまったおたえはポピパに戻れるのか。ポピパの真価が問われます。

 

友希那につっかかってあしらわれた時とは違い、音楽でねじ伏せるパワー系で挑んできた。チュチュは不遜だが、自分の持ちカードを全て場に出し、本気でおたえを手に入れようとしている。ある意味では誠実であるとさえ言える。姑息な手段を講じているわけではない。では、ポピパに出来ることは? ポピパらしいステージでRASをねじ伏せる? うーん。

ポピパだからおたえは本当に輝けるんだ、ということを示されなければならない。難題です。

 

でもその前に……。おたえ、あなたの気持ちが何より大事だ。ポピパとRASのたすきはおたえが両方とも握っている。それをどちらに渡すのか。僕にはポピパにはRASにない魅力を感じていますが、しかし、RASにはオーディエンスを圧倒するパワーがある。そのどちらが優れているかではない。もう単純に、おたえが心に従い答えを出すべきこと。チュチュの強引さにひれ伏すのでもなく、友達の悲しむ顔に引き摺られてもいけない。

彼女を真にドキドキさせるサウンドとは何か。最終的に決めるのはおたえです。どうか後悔のないよう……。