ケロロ軍曹

 今回のケロロ軍曹、すッげえよかった。この「ガルル小隊編」は原作の中でも突出してシリアスなエピソードで、子供も見てる夕方のアニメでどう表現すんのかな、と思ったら、案外原作に忠実で、それでいて涙も笑いもアクションも増量されていて、大変おいしゅうございました。
 良かったところをあげてくとキリが無いんだけど、特に夏美殿周りの描き方は秀逸でした。
 パワードスーツを装着したあと、胸のパーツからギロロの声がして安堵の表情を見せるんだけど、ナビゲーションシステム用の音声でしかないと聞いて落ち込んで、で、そのあと音声収録に軍曹とタママが割り込んできていつもの騒ぎになって夏美の目が潤んで、うつむいてしまうというくだり。ここはかなりグッと来ました。原作ではコントのところで渋い顔をするだけだったんだけど、ここで夏美がいろんな表情を見せてくれることで、ギロロや小隊の面々をどれだけ想っているかが強く伝わってきます。
 で、このナビ、原作だとナビのくせに普通に会話できてるんだけどアニメ版だとその辺の抑制が効いていて、「もしやギロロは本当に……?」と思わせる作りになっている*1のもニクいです。
 夏美殿が家に突っ込む時のセリフ、あそこは原作だと「センシュボーエーよー」なんだけど、アニメの「ただいまぁ!」の方が夏美殿らしくていい。改変の箇所がいちいちツボをついてきます。
 それから作画の話になるけど、夏美殿が校舎に突っ込んだあとのカッチリ決まった背動がかなり気持ちいい。ふわっとした着地からのダッシュ、踊り場の壁を駆け上がる動きと相まって非常にかっこよかったです。ケロロでこういう系統のアクションが見れたのは初めてかも。
 まあ唯一残念だったのはパワードスーツはアニメオリジナル回で一回出しちゃったから多少インパクトが薄れてしまった点かな。あとあれ、武装解除後、夏美殿が私服に戻っちゃうのは悲しかったよ!アニメ版はスク水も武装って設定なのかな。*2
 あとは原作もそうだったけど、軍曹の遺言?シーンも泣き所。そのあとのナンチャッテーシーンはオリジナル(原作はやろうとしたけどやれなかった)、そこんとこのギャップもケロロっぽくて良かったです。それから細かいところだけど、ケロロ大尉の自己紹介のシーンでクリスタルに封じ込められたモア殿が一筋涙を流すところが芸コマ。
 とにかく視聴者の感情を上手いこと盛り上げる演出が随所に見られました。これは完結編も大期待ですよ。
 あと細かいとこ
・原作でクルルが軍曹落とすところが逆にクルルが自ら落ちるシーンになってて笑ってしまった。
ケロロ「大尉」て。受けた。
・623VSゾルルも何気にいいアクションで良かった。

*1:そんなわけないと知りつつもね

*2:原作だとあれは夏美の私物を勝手に拝借したことになっている