じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

君は「エクスメイデン」の勇姿を見たか! 〜舞台は放課後から居酒屋へ〜

GWど真ん中、皆様、どのようにお過ごしでしょうか。「今日は平日だよボケ」などツッコミが聴こえるようですが、そんな忙しい方、特に忙しくない方にも今!オススメのアニメがあります。


エクスメイデン
http://www.xmaiden.jp

西暦20XX年、突如現れた謎の生命体(フェロウ)
その凄まじい攻撃に、人類は苦戦を強いられていた。
しかし人類最後の希望、搭乗型フェロウ殲滅兵器「エクスメイデン」が、今動き出す。


というよーなあらすじが公式に載っていますが、もうざっくり説明しますと、CGの女の子たちがあーでないこーでないとボケて突っ込むコントアニメです。
最近だと「てさぐれ!部活もの」などに近い、「声優さんにある程度自由にアドリブを多く含む演技をしてもらい、その独特の空気感を楽しむ」といった形態のアニメとなっています。

もはや斬新とは言えなくなったこのスタイルですが、この作品を見ていてすげーと思った箇所がいくつかあります。
まずはじめに「いいなー」と思ったのは、CGモデル(MMDなのかな?)がかなりかわいい、ということ。
不気味の谷はとうに超えて、もう純粋に愛でる事が出来るレベルですね。
FBCさんの魅力的なキャラデザが活かされています。
CGやMMDで人物を描くアニメに出会うと「まだ発展途上の技術だからある程度の粗はご愛嬌」みたいな補正がかかってたんですが、もうそういう時代は終わって、CGやMMDモデルにも純然たるかわいさを求めて良いフェイズに移行しているなあとここ数年のアニメを見ていると思うようになりました。
このアニメは基本カメラ固定で、キャラとカメラの位置も一定を保っているため粗は感じにくくなっている一方、「カメラ固定故に常に芝居を入れないと不自然になる」というジレンマも持ち合わせています。
その辺りの細かい芝居付けも「モーションアクターさんが入っているから」だけでは説明できない魅力――髪をかきあげるはるみさんの妖艶さったら!――を発揮しつつあります。血のにじむ積み上げを感じます。


次に、どこまでが演出(や指導)でそうでないかが分からなくなる「間」の取り方。
第一話では隊員達と長官の初顔合わせが描かれるのですが、それぞれがどういう人間か分からなくて(真ん中に見える地雷みたいなやつがいるし)遠慮しあう間がミョーにリアルで、変な笑いを生み出してるんですよね。
なんかもう、「大枠だけ伝えられて初顔合わせのまま収録が始まってしまったのでは?」みたいな、アニメの隊員たちと声優さんの状況を勝手に想像してシンクロニシティを覚えるくらいに生々しいんです。
アニメ作品では中の人の存在を想像させてはいけないのだなと思い込んでいたんですが、手法によっては「ガンガン素を出していこう!」みたいなのはアリなんだな、と感じる次第で。
このあたりはどのレベルまでが演出家の指示で、どの程度声優さんが場をコントロールしているかが曖昧で想像の部分が多いのですが、収録現場を勝手に想像してしまい含み笑いを禁じえません。
特に一話後半の内田真礼さん演じる赤丸純ちゃんの人のセリフに被せたり黙ったりするウザかわいさはたまらんなー。どのくらい計算なのかなー。


そしてそのふたつに関連して、いちばん強く驚き、「ほほぅ」ってなったのは、最近の声優ラジオのムーブメントを強く感じさせる「居酒屋感」。
最近の声優ラジオは、(本作にも雪村まつり役で出演している)パイセンこと矢作紗友里さんがパーソナリティをつとめる「矢作・佐倉のちょっとお時間よろしいですか」、「至近距離での殴り合い」と、何故か格闘技で例えられたりする「洲崎西」などの、気心の知れた相手との遠慮のないぶっちゃけトークが売りのラジオが人気を博しています。
それまでの若手声優さんの「ふんわりとした」「妖精のような」みたいな現実離れしたイメージから脱し、一杯引っ掛けてるテンションで叩き込むワードの数々が実に居酒屋じみていて、親近感を覚えるんですよね。「声優さんもお酒飲むよねそりゃあ」っていう。
本作「エクスメイデン」にもそのような「近さ」が滲み出ていて、本編はもとより、まさに居酒屋を舞台にしたおまけムービー「居酒屋たまき」*1では、もう「演技」という二文字が消えているかのようなナチュナルさ。

なんちゅーか、「あっ……」とか「……え」みたいな呼吸のタイミングから芝居臭さを感じないんです。その理由は、声優さんが吹き込んでから絵作りするプレスコ方式であるというのがまずひとつ。そして、最近の声優ラジオの「台本があるのか無いのか分からない、パーソナリティ同士の気安さから生まれるトークバトル」の輸入にある、んじゃないかなあと思うのです。
矢作さんの独特の間の取り方、低温なツッコミなどは特にスッと耳に入ってきますね。なじむ!


以前の声優ラジオや部活アニメから感じた女子校っぽさ、と言いますか、近くにありながら遠くに存在する空間を愛でる、あの愛しき「放課後トーク」の雰囲気から一歩出た、大人の擦れた感じをかいま見せる「居酒屋トーク」がラジオを席巻し、今、こうしてアニメ界に輸入されつつある現場に、僕は立ち会った気分でいます。悪くないぜ。


今なら何故か全話無料公開してるし、全部見ても気軽に見れる長さです。居酒屋行く気分で、みんなで見ようぜ、エクスメイデン!

*1:本編より話数が多いのでどっちが本編か分からなくなってるカオスっぷりも良いですね

キルラキル 針目縫とアニメの「再発見」

キルラキルといえば大アクション!
男女の区別無く血しぶきを飛ばし、ぼっこぼこになりまくるダイナミックなアクションが売りのアニメです。
主人公・纏流子とライバル・鬼龍院皐月のバトルは古き良き手描きアクションと、CGを大胆に使った立体的なアクションの組み立てが非常に秀逸です。


一方、中盤から彼女らをしのぐ強力な難敵として登場する針目縫。彼女はキルラキルにとってとにかく「異質」。血も汗も流さない、雄叫びも上げない*1彼女はイレギュラー中のイレギュラーとして常に画面に馴染まない工夫が施されています。
まず、とにかく「動かない」。そして笑顔を崩さない。
最初見た時には「いいの?」ってなるんですね。あんな動かなくていいの?そこ動かすのがキモだったんじゃないの?っていう。
あそこは良いんですね、動かさなくて。


日本のアニメには「動かないものをどう動かすか」についてずっと苦心し続けてきた歴史があります。その末に「抜く」という描いたものをわざわざ外して動きにメリハリを付ける技術、極端なパース付けを施して画面に迫力を生んだりというような技術を磨いてきました。それらは技術の研鑽と多くの制約の末に生み出されたものです。


そこで、針目縫の話に戻るのですが。
彼女はもう徹底して「動かない」んですね。FLASHか何かみたいに、手足がパーツ分けされたように大ざっぱに左右前後に揺れる程度の動きしかしない。
ペラペラで奥行きが無く、陰影も少ない。
縫は生きる世界が違う。違う次元で生きている、とすら言い切っても良いかもしれない。流子のように感情では動かない。あまりにも強いので激しく動く必要も無い。心身ともに違う、異質なんです。だから動かないし、キャラに奥行きが無い。


針目縫の動きを見て「(制作側が)手を抜いている」と判断する人も居るかもしれません。しかしそれは格闘の達人が最小の動きで相手を圧倒するのと同じ。流子と縫の間の圧倒的な彼我戦力差は手抜きに見える程の差が生じている。
圧倒的な暴力って、もうギャグなんですね。そんなことができるはずがない、埒外の力の前に人はもう笑うしか無くなってしまう。
流子は至ってまじめなのに、涼しい顔でいなし続ける。
だからもう、針目縫には通常の作画リソースは必要なく、必要最小限の入りと抜きさえあれば彼女の異常さは表現しうるのです。


で、それって日本のアニメが辿ってきた道なんですね。優れたアニメーションは単純な数の勝負ではなく、力の入り抜きを見抜くこと、っていう。
流子たちの目紛しい殺陣と針目縫の最小限の動きのコラボレーションっていうのは今石監督がアニメの再発見にチャレンジし、見いだしたひとつの解なのかな、と思っています。
キルラキルは、国内外の数多のアニメーションを咀嚼し再構築し続けてきた今石監督らしさが詰まった最新の作品だと思います。

*1:その点では、最新話でついに「動き」ましたね

「2013年アニメドラフト会議」 を振り返るひとり大感想会 後半戦

前半戦はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20140121#p1

はい、今年のアニメドラフト会議、感想会の後編です。


今こうして振り返ってみると色々言えるんだけど、正直言って、今回はあまり対戦者の事に目が行きませんでした。もう前回より全然余裕なくて。
ちょっと独自路線過ぎてどっかに一人で行っちゃってた去年と違って、今年は視聴者に意識が向いた分、対戦者のカードの分析が追いつきません。参加人数も多いしねー。
でも、プレッシャーがあるものの、去年以上に楽しかったです。欲しいものを取られて「あー!」と悲鳴を上げたり(近所迷惑です)、「その手があったか!」と手を叩いてみたり(近所迷惑です)。

さて、週末の攻防を振り返ってみましょう。



金曜

フルフロ ジュエルペットハッピネス
すぱんく シンフォギアG
バルト AMNESIA
エーテライト 凪のあすから
ストレンジャー ジュエルペットハッピネス
テリーライス ジュエルペットハッピネス
クラッカ 恋愛ラボ
じゅじゅる 絶対防衛レヴィアタン
水音 うたプリ 2期


うひーハッピネス大人気!わかる!
エーテライト放送局、マジ好き!
あと、アイドルコンボを次々決める水音さんを誰か止めて!かっこよすぎる背中しか見えないぞ。
絶対防衛レヴィアタン」はさ。大好きな「まじぽか」再来みたいなとこあって。和みつつ見てました。いっそ麦茶になってレヴィアタンに飲まれたい。

さて、ご覧の通り、僕は大きく舵を取る選択をしました。西日本聖地アニメデッキはまだ継続可能ではあったんですが、無理を押し通すのではなく、レンジを広げてもっと多くの人に見てもらう方向へ。前半の賑やかさから週末に向けてゆるやかさ方面にシフトチェンジしつつ、前半の愉快さ・痛快さを引き継ぐ形にもっていきたい。


判定結果。

@FullHuRoさんのジュエルペットハッピネス度は31.8%です。
@SUMI_STRANGERさんのジュエルペットハッピネス度は54.7%です。
@terry_rice88さんのジュエルペットハッピネス度は44.5%です。

フルフロさんに厳しい風潮。
フルフロさんは「ちはやふる2」、テリーライスさんは「ドキドキ!プリキュア」をセレクト。
各局の流れが分散しつつあるものの、激しいカードの奪い合いが続きます。


土曜

フルフロ 閃乱カグラ
すぱんく GJ部
バルト 神さまのいない日曜日
エーテライト WHITE ALBUM2
ストレンジャー 私モテ
テリーライス 〈物語〉シリーズ セカンド
クラッカ 神さまのいない日曜日
じゅじゅる GJ部
水音 ファンタジスタドール


ここで「神様のいない日曜日」が被る!
な、なるほど。日曜は「いない」ので土曜日なのかあ。みんな色々考えるなあ。
そういえばUstから「金曜にきんモザこないのか」みたいな声が聞こえた気がする。
ストレンジャーさんが読めない!
テリーライスさんの、ここまでの大物ゲット感すごい。
エーテライトさんマジ素敵。人物ではなく、舞台景色が脳裏に浮かびます。

@SpANK888さんのGJ部度は10.8%です。
@jujuruさんのGJ部度は48.1%です。

@barthes1980さんの神さまのいない日曜日度は61.5%です。
@ku_rakaさんの神さまのいない日曜日度は104.8%です。すごいですね!


うわー勝てたー。ここで負けてたらわりと後が無かったです。最後の最後で手綱を掴んだ感。
GJ部はね。シチュエーションコメディ系アニメ好きの僕と波長がぴったりだったんですね。部長かわいいし。
Cパートが連続した一日の出来事だと気付いた時の感動ったら無かったなあ。
クラッカさんの100%越えでUstざわつく。あるんだ、100%越え。
すぱんくさんは「ぎんぎつね」、ばるとさんは「げんしけん二代目」。
どちらも「その手でくるか!」という、意外性と納得感を併せ持ったセレクト。まだまだ視野が狭いなあ自分。
ぎんぎつね」はもっと評価されて欲しい!


日曜

フルフロ ささみさん@がんばらない
すぱんく ぷちます!
バルト ハヤテのごとく! キューティーズ
エーテライト リトルバスターズ! 〜Refrain〜
ストレンジャー 犬とハサミは使いよう
テリーライス ジョジョ
クラッカ はじめの一歩Rising
じゅじゅる てさぐれ!部活もの
水音 サーバントサービス


エーテライトさん、完璧じゃなかろうか……。僕が投票側だったら一票投じてました。
すぱんくさんの一連のセレクト、にぎにぎしくて楽しい。
クラッカさんは日→月のループ構成のようにも見えますね。
てさぐれ!部活もの」はね。石舘監督の「いつものあれ」感と声優さんへの信頼と期待の混じったディレクションは本作でひとつの完成を迎えたと言ってもよさそう。なんでもないことをなんでもなくはない仲間たちと暮らす、その空間の大切さがコミカルさの中に感じるのよね。



嵐のような楽しく激しい時間も終わり。
運命の投票タイムです!……というところで、実はUst切れました(個人的な回線トラブル)。
切れる直前、「じゅじゅるさん……(聞き取れない)……0票……(ブツッ)」となったのでえらく動揺しました。
正直、自信無かったんですね。
余裕ないなりになんとか視聴者さんに届くような努力はしたつもりだけど不安は大きかったです。
だから、あの、UstをリロードしてるあいだにTLに流れる「じゅじゅるさんおめでとう」の嵐に若干パニクってました。
一位、ありがとうございます。
えー!まじでかー、ってなりました。本当にありがたいです。
0票は覚悟でやってるから、一位は想定外です。
なので、どなたがどのような理由で投票してくださったのかがわからないので(なんという不覚。投票してくださった方すいません)実は勝因がいまいち分かりません。
分からないなりに分析すると。
自分はこの企画に視聴者側・参加者側、両方を体験してきました。その体験談ですが、僕はアニメドラフト会議とは、その人が持つ(アニメに対する)世界観の提示の場だと捉えるようになりました。アニメをどのように見ているのか。また、それを披露してアニメをどう感じてもらいたいのか。すっごく個性が出る。だから、自分の「世界」を出し切る事が出来たのが勝因なのかな、なんて思います。
……というと固いのですが、プロレスして引っ掻き回すのもスッゲエ楽しそうに見えたので、もうなんでもありだとおもう!自分なんかは思い込みが激しく緊張しいなのでこんな感じですが、気軽に参加するのも楽しいと思いますよ。次回開催あるといいな、今から楽しみだな。


最後になりましたが、今回も楽しい場を提供してくださった@karimikarimiさん、パーソナリティの方々、参加者・視聴者のみなさまに感謝を。
良い年始になった。一年がんばらねば。

「2013年アニメドラフト会議」 を振り返るひとり大感想会 前半戦

@karimikarimiさん主催の「2013年アニメドラフト会議」に参加しました。参加は二度目になります。
前年に引き続き、ひとり大感想会を行いたいと思います。
前回のひとり大感想会はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20130127#p1
企画の概要はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20101223/1293119411
今回の結果と対象作品一覧はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20140111/1389434376

前回は放送直前の飛び入り参加でしたが、今週は一週間の余裕もあり、デッキ構築に時間をかける事ができました。

デッキ構築にあたり、自分に最低限のルールをふたつ設けました。これは前回も念頭に入れていた事で、

ひとつ 見てないアニメは入れない
ふたつ 胸を張って推せるアニメを選ぶ


以上のルールに従い、作品を選出しました。25作品が該当しました。
ここまでざっと選んで、どんなデッキが構築可能かを考えます。
前回、僕は通自称「ゾンビデッキ」を作りました。
ゾンビにまつわる作品で構築された、いわゆる「コンセプトデッキ」ですが、今年もコンセプトにこだわりたい。
そこで、改めて2013年を振り返った時、一年通してある種の瑞々しさ、作品から漂う上質な「香り」とでも称する何かが共通するアニメ群が浮かんだのです。
そこから、僕は「西日本聖地アニメデッキ」を作成するに至りました。
その結果のセレクトはこちら。

波打際のむろみさん
京騒戯画
有頂天家族
たまゆら〜もあぐれっしぶ〜
たまこまーけっと
琴浦さん
幻影ヲ駆ケル太陽


前回からの反省点として、もっと視聴者側を見よう。ひとりよがりではあかんということで、統一性を大事にしました*1
その一方で、ルール上全てが思惑通りに進行はしないわけで、レンジをある程度広く持つ必要もあります。この7のベストメンバーと18のサポートメンバーで戦いに挑みます。



月曜 (以下敬称略)

フルフロ あいまいみー
すぱんく プリティリズムRL
バルト マイリトルポニー
エーテライト ふたりはミルキィホームズ
ストレンジャー マジェスティックプリンス
テリーライス マジェスティックプリンス
クラッカ ダイヤのA
じゅじゅる むろみさん
水音 ラブライブ!


出だしはインパクト重視でむろみさんを選びました。よかった、被らない。
驚きは開始前からツイッター上で「プリティーリズムレインボーライブで行くから」と煽っていたストレンジャーさんの軽やかな裏切りです。
実はもうこの時点で面白すぎて腸がよじれる思いでした。台本書いたの誰!?
すぱんくさんはあえて乗ったのかしてやったりなのか。
ばるとさんの「マイリトルポニー」がひときわ輝いていますね。
クラッカさんの「ダイヤのA」の渋みがとても好き。
波打際のむろみさん」はね。むろみさんの傍若無人ぶりと人柄の良さがとても好きだったな。田村ゆかりさんの柔らかく甘い博多弁が今も耳から離れません。むろみー!ここだー!

で、早くも被り発生です。「なんとか度判定メーカー」での判定が行われます。

@SUMI_STRANGERさんのマジェスティックプリンス度は54.5%です
@terry_rice88さんのマジェスティックプリンス度は10.3%です。


そして、テリーライスさんの二度目のセレクトが 「Free!」です。
被りが発生するのは手痛いところですが、二度目のセレクトに際して該当者がひとりだけの場合、誰にも邪魔されず好きなアニメをセレクトできる、という利点もあるわけで、実は痛いだけじゃないんですよね。このセレクトが後にどう影響するか。


火曜

フルフロ あいうら
すぱんく ゆゆ式
バルト LINE TOWN
エーテライト あいうら
ストレンジャー ブラッドラッド
テリーライス はたらく魔王さま!
クラッカ 帰宅部活動記録
じゅじゅる 京騒戯画
水音 プリティーリズムDM


順調にアイドルコンボを達成する水音さん。ツイッターやブログで鋭いアイドルアニメ論を展開する氏ならではの通し。見習いたい。
ばるとさんは攻め攻めですねー。
ここでラジオでは去年同様、「じゅじゅるさんの狙いが分からない」と言われて焦り始めます。ぬぐぐ、いかん。同じ轍を踏んではならん。
で、またしても被り発生。結果、

@FullHuRoさんのあいうら度は37.8%です。
@aetheryteさんのあいうら度は93.1%です。


あいうらはエーテライトさんのもとに。エーテライトさん、ショートアニメコンボを決める。もしかしてフルフロさんの狙いもそこだったかも?早くも心理バトルの様相を呈してきました。
実は西日本聖地アニメデッキに至る前にいくつか組んだデッキのひとつにショートアニメデッキもあったので、その路線で行ってたら結構な修羅場だったなー。
フルフロさんの再セレクトはステラ。ざわつきますねーいいですねー!


水曜

フルフロ ガッチャマンクラウズ
すぱんく ガッチャマンクラウズ
バルト ダン戦WARS
エーテライト 君のいる町
ストレンジャー のんのんびより
テリーライス 進撃の巨人
クラッカ ヤマノススメ
じゅじゅる 有頂天家族
水音 AKB0048


フルフロさんまた被る!ひえー!
エーテラートさんのセレクト、良いですねー。情緒豊かな作品セレクトだー。
テリーライスさんのセレクトが結構王道感漂ってきました。重量級アニメ揃いといいますか。
クラッカさんいいなー。嫌みがなく上品。
京騒戯画」と「有頂天家族」はですね、家族とは、という問いに正面から挑みつつ、飄々と描かれるコミカルさが心の隙間に嵌ったんですね。
家族は一緒がいいよ。歳を取るたびにその思いは強くなっていくね。

さて判定。

@FullHuRoさんのガッチャマンクラウド度は34.8%です。
@SpANK888さんのガッチャマンクラウド度は54.8%です。


こ、これは。天とは無情な。
フルフロさんはここで「BROTHERS CONFLICT」をセレクト。僕もこのアニメ、好きです。ゲーオタちぃちゃんかわいいしな。


木曜

フルフロ ガンダムBF
すぱんく ワルキューレロマンツェ
バルト たまゆらもあぐれっしぶ
エーテライト ミスモノクローム
ストレンジャー 勇者しぶ
テリーライス ミスモノクローム
クラッカ 世界でいちばん強くなりたい
じゅじゅる たまゆらもあぐれっしぶ
水音 アイカツ!


ぎゃー!ついに被りの魔の手が自分にまで!
今振り返ると、ストレンジャーさんの狙いは明確ですね。おっぱい大正義デッキじゃー。
週の真ん中、それぞれの覚悟と迷いが見えるようです。

判定。

@aetheryteさんさんのミス・モノクローム度は81.3%です。
@terry_rice88さんのミス・モノクローム度は93.4%です。

@barthes1980さんのたまゆらもあぐれっしぶ度は61.7%です。
@jujuruさんのたまゆらもあぐれっしぶ度は47.0%です。


まーけーたー。
ここでエーテライトさんは「琴浦さん」をセレクト。あ、それ欲しかったやつや!
エーテライトさんの狙いって、ちょっと僕と近いものがあるのかなあ。
で、僕は「たまこまーけっと」をセレクト。
予定を一巡繰り上げて心に休止符をうちます。方針転換か一直線に猛進か。
一日分、結論を先送りにしたとも言えますね……。デッキから一気にふたつカードを失ったのは大きいです。
たまこまーけっと」はね。僕、デラが好きでね。あいつが女の子に抱かれる絵、すごい輝いているんですよ。女の子が。ちょっとしばらく見ない方向のかわいさでしたね、デラ。商店街って、今はシャッター化とか色々あるけど、ちっちゃいころは何でも手に入るおもちゃ箱でしたよ、僕にとって。だから今なおおもちゃ箱のような輝きも持つうさぎ山商店街はあこがれの街として輝いていました。いいなあ。

大きな選択を前にここで一区切りとします。次回へ続く。

*1:前回(http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20130114/1358157323)の「好きなよ。はゾンビ」って主張は賛同を得られるには不十分でした

話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選

に、参加します。

「話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記


ルール

・2013年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。

・順位は付けない。


ちなみに去年の記事はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20121231#p1
おととし。
http://d.hatena.ne.jp/jujuru/20120101#p1


それでは行きまっしょい。



アイカツ! 第24話 エンジョイ♪オフタイム
半年間走り続けてきたいちごたちのつかの間の休息。いつもの三人で小旅行に出掛けます。
休憩回の醍醐味とは、普段は見られない登場人物たちの意外な一面を垣間みれるところにあると思うんですよね。
特に今話は、「美しき刃」とまで称されたクールビューティ・紫吹蘭が、年頃の女の子らしい数々の表情を魅せてくれて眼福なのです。
好物のパセリを食べられしょぼくれたり、ケーキ争奪じゃんけんをして負けていじけてみたり。
幼い頃から芸能界に身を置いて来た彼女が、いちごやあおいと出会い、少しずつ鎧を剥いでいき、そしてここにきてようやっと素を見せてくれるようになった。まあ見続けて来た視聴者にとってこれ以上無い喜びです。


ラブライブ! #4 まきりんぱな
タイトル通り、一年生三人組メインのお話。
花陽を巡って真姫ちゃんと凛が仲良く喧嘩するさまなど非常に微笑ましいですね。
真姫ちゃんの、ひねくれているようで人の事を良く見ているさまも良いです。


ちびデビ 第54話 まおちゃんのかさ
初期の頃は悪魔の赤ちゃんの人間界のママをつとめるほのかの子育て奮闘記の趣が強かった本作ですが、最近は悪魔の赤ちゃんであるまおちゃん中心のコメディ色が強めになっていました。
今話は前半こそまおちゃん中心ながらも、ほのかの、ママとしての確かな成長が描かれる貴重なお話になっています。
ママから貰った大事な傘を、色々あって遊んで壊してしまった事を泣いて謝るまおちゃん。それを黙って受け入れるほのかの、怒っても笑ってもいない静かな表情がとても印象的です。
噛んで含ませるように分かりやすい言葉選びでまおちゃんを労るほのか。壊してしまった事を責めるのではなく、告白できた事を労る事が出来るのは確かな成長の証です。
ほのか役の井口裕香さんの、丸みを帯びた声音がまおちゃんを優しく包みます。
数分の限られた枠の中で、いつも通りの楽しいコメディを描きつつ、静の部分にも贅沢に時間を注ぎ込んだ好編。キャラクターへの愛を感じます。


あいうら 第11話 雨
他愛の無いおしゃべり。そしてふともも
何でも無い毎日。そして生足!
まあ何ですか、この回もそうですが、あいうらスタッフは太ももとか生足とか好きすぎですよね。
憂鬱な雨の日を情緒たっぷりに描きつつ、それはそれとして濡れた生足、良いよね?みたいな。
良いね!


絶対防衛レヴィアタン 第3話 絶対奥までイッちゃうもん!
三度のメシくらいにまじぽか(錬金3級 まじかる?ぽか〜ん)が好きな僕には大好物過ぎる一話。
まずレヴィアタン自体、スタッフ陣がまじぽかなのでもうこれは仕込まれた罠。
沼の主ユルルングル(まあドラゴンみたいなやつ)が放った斧を飲み込んじゃって調子が悪いので体内を捜索、というお話なのですが。
なのですが。
うざいほどの天丼を繰り返しながら、主に被害者側のはずのユルルングルをディスリながら体内を移動、果てには「おなかが減ったからそこらのお肉を食べよう」などとたわけたことを言い出し、慌てたユルルングルが街を襲い牛丼だの麦茶だのを調達、一行はそれらを美味しくいただきご満悦、というわりとクズいエピソードで、美少女にヒドい事ややってはいけないことをさせて笑わせるまじぽかスタイル健在と言った趣は一部のファンに郷愁の念を抱かせるに充分でありました。
ここに雑破業さんは「まぜるな危険」だよ!


ふたりはミルキィホームズ 第5話 謎のおばあさん
ほのぼのー。
小さい謎を巡る、小さな冒険。
若い探偵は出し抜けるけど息子の為なら盲目になってしまうおばあちゃん、ちょっとかわいすぎだわ。
派手さは無いけど、確かな話運びがゆっくり心に染みてくる良編。


ガールズ&パンツァー 第12話 あとには退けない戦いです!
制作スタッフ・そして大洗女学園の総力戦となった最終決戦。
CGバトルを新たなるステージへ持ち上げた一話とも言えるでしょう。
先延ばしになったラストだけあって、待った回があると言うもの。
緊迫するBGM、レオポンの大往生、うさぎさんチームの大健闘など、最終回を盛り上げる要素が盛りだくさん。
ラストの姉妹一騎打ちには息をするのを忘れたくらいでした……。
愚直なまでにバトル描写に注力した最終回の圧倒的なカタルシスに、多くの人が興奮した事でしょう。
みほの戦車道に涙ぼろぼろです。青春だなあ。


戦姫絶唱シンフォギアG EPISODE4 あたしの帰る場所
みんな……。クリスちゃん好きだよな……。
制作者もファンも。
そしたらこうなるよな!という、みんなでクリスちゃんを愛でる回。
くりくりにかわいいクリスちゃん作画、高垣彩陽さんの美声で送るまさかの特別EDとこれでもかとクリスちゃんを優遇。
この後のジェットコースターっぷりの前の、一時の潤い、大変美味しくいただきました。
電光刑事バンも実においしかったね。アニメを真に受けるのが我々シンフォギアンだ!


あいまいみー 第11話 バタートランス仙人
世界と闘えるレベルのクズを生み出したアニメ。
ミイの、口のでかいコミュ症っぷりに酩酊感を覚えます。
みんなは家の壁にバター塗っちゃだめだよ。
バターと一緒に脳みそも溶けるかと思いましたよ。
いちはやく「孤独のグルメ」のフリーBGMを採用した点で将来再注目されるかもしれない。
アニメもここまでキマっていたらもうかえって誰も文句言えないよ……。


ダンボール戦機WARS 第37話(シリーズ通算139話) 俺たちの未来へ
極力言葉に頼らず、シーンの熱量を上げる事で全てを語り尽くさんとするシリーズ総決算。
生徒や仲間の死もいとわないセレディの、非道かつ揺るがぬ語り口がWARSの妖しい魅力にも繋がっています。
何より、顔の見える多くの生徒を、それぞれの個性を活かして描き切る力量と愛に舌を巻きました。
生徒みんなが主役だったよね。カイトさんもね。
小気味好くも重厚感を失わないLBXバトルは、怒濤のように進化するCGアニメの歴史に確実に貢献していました。
サイズは小さくとも、どしんと重いロボットアニメでもありました。



以上です。
みなさん、どのような一年を過ごされましたか。
今年もアニメにどっぷり浸かり、泣き笑いで過ごす事が出来ました。
思うがままに選んだ10本ですが、好きな話はまだいっぱいあります。ほんと、楽しかったな。
一話厳選で選ぶ企画ではありますが、ここまでの道程、そしてこれからがあるこそ各話が眩しく光ります。
これまでの思い出と次への冒険に思いを馳せ、2014年、みなさま、またアニメで会いましょう。

休憩回からアニメを見てみよう 〜そしてアイカツ!とバトルスピリッツ 覇王を見よう〜

アイカツ!」第24話「エンジョイ♪オフタイム」見ました。いい休憩回でした。

年をまたぐような長期アニメを視聴していて、「ああ、僕、今満たされてるなー」と強く感じるのが休憩回なんですね。
激しい戦いのつかのまの休息、大一番を前にしてのクールダウン。それが休憩回。
そういった時にキャラがかいま見せる意外な一面が僕の心をぎゅんぎゅんトリコにします。
今回のアイカツがまさにそれ。

春が訪れ、オフを満喫する為、いちご・あおい・蘭が小旅行に出掛けるわけですが、いちごとあおいがわりと普段と変わらない様子なのに、蘭ちゃんが乙女な一面を見せてて、もう、これがかわいいこと。

蘭ちゃんと言えば、みんなを引っ張るお姉ちゃんキャラで、芸歴も長いベテランアイドルです。いちごやあおいに気を許してからも三人の中の長女ポジションを守り続けた蘭ちゃんが、サンドイッチの付け合わせのパセリを食べられちゃって涙ぐむんですよ!

パセリは好きなんだ……


うおおおおお!

「まずオムライス食べな」とか言いながら、心のうちでは(付け合わせにパセリの付いてないオムライスなんて……)とか、みんなでお昼食べながらパセリに手をつけない子をチラッチラ見て(食べないなら譲ってくれないかな……)とか考えてたんじゃないかと妄想すると、オムライスもっとおいしいじゃないですか!後半のタルト争奪戦も蘭ちゃんマジ乙女。
いちごもあおいもいつも以上にはしゃぎまくりで、見ているこちらは和みまくりです。

一方で、あおいの機転で蘭ちゃんの機嫌を取ってあげたり、逆にあおいのミスを蘭ちゃんといちごがフォローしたり、三人が今までどうやって過ごしてきたかが改めて見えてくるんですね。意外な一面が見て取れるだけでなく、これまでのエピソードの積み上げが見て取れるのも休憩回の醍醐味です。

何かひとつの事に打ち込んできた人たちの素顔をかいま見る事で、過去のエピソードがより膨らんで見えて来る。「アイカツ!」は次のエピソードから時間枠が移動するので、このタイミングで最初から見直す、というのも一興ではないでしょうか。
http://www.aikatsu.net/haishin/index.html
というか、公式側は見直してほしい気満々です!新規の方もどうぞ!


もうひとつ、おすすめ休憩回のあるアニメを挙げます。

カードバトルアニメ「バトルスピリッツ 覇王」の第19話、大会前日というタイミングでバトルの無い回が挿入されます。

主人公ハジメとそのライバル・テガマルが、普段は子どもで溢れているけど雨の為に誰もいない(店員のお姉さんとかはいる)カードショップで、顔を突き合わせてお互いの夢を語り合うんですね。バトルも無く、また、登場人物も極端に少ない、ほぼふたり芝居の一話。
このなかでお互いの抱えていたもの、特に寡黙でクールなテガマルの、子どもの身には余るようなでかい夢が、静かに熱を帯びた声音で語られるわけです。「自分と並び立つ実力の無い者に余計な口を開かない」が信条であったテガマルが、ハジメにその心のうちを明かすのが大会前日、というシチュエーション、ね。

アイカツ!もそうでしたが、こちらも色々想像するとまた楽しいんですね。明日は決戦だからその前に明かしておきたかったのか、ハジメは明るくて隠し事の出来ない子だからそのペースに巻き込まれてつい、なのかもしれないし。彼らの周りには人が絶えない*1ので、こんな機会はそうそうないしね。

このエピソードで語られる「テガマルの夢」はしばらく潜伏し、シリーズクライマックスで浮上してくるわけで、バトルを削ってでもじっくりやらなければいけなかった、という側面もあり、休憩回だからといって油断は出来ません。


休憩回とは、登場人物の素顔をかいま見れる機会でもあるけど、それは今までのエピソードの積み上げが裏打ちとして存在しているからこそ光るもの。
そして、彼、彼女らの普段は見せない姿を見て、僕らもまた、応援する気持ちを新たにする。
一時の休息を経て、また戦うその後ろ姿を、僕らはいつまでも見守っています。

*1:それだけこのふたりが魅力的な人物だという事。偶然の雨が無ければ彼らのこの会話は無かった、ていう演出も心憎いね!

「2012年アニメドラフト会議」 を振り返るひとり大感想会 後半戦

【木曜日】
・じゅじゅる的木曜の見どころ
週のど真ん中です。
自分のデッキ、相手デッキの構築度合いを計る時です。
「後半で取るはずだったあの作品を取られた」、「この流れだとあの人にあの作品が取られそうだ」と頭を悩ませ始めます。デッキの再構築を余儀なくされる方も多いでしょう。てゆーか自分がそうでした。
後半戦の流れを掴む為の大事な一手となります。


すぱんく AKB0048
フルフロ 夏色キセキ
おはぎ 中二病でも恋がしたい!
じゅじゅる Another
karimikarimi モーレツ宇宙海賊
テリー・ライス モーレツ宇宙海賊
抹茶 となりの怪物くん

フルフロさんが「あの夏で待ってる」→「夏色キセキ」で夏コンボを決めてる!
抹茶さんの乙女デッキの完成度がすごい。おはぎさんも、多くの人にお勧めしたい良作ぞろいです。

ここで二度目の被り発生。
モーパイは良いアニメだったので、中核に欲しい、というのはよくわかります。
そしてなんとか度判定が示した結果がこちら。

モーレツ宇宙海賊度判定
karimikarimiさんのモーレツ宇宙海賊度は22.8%です。
テリー・ライスさんのモーレツ宇宙海賊度は97.6%です。


そして、karimikarimiさんが再度選んだ作品は「キルミーベイベー」。
あー、今振り返ると、キルミーもデス感強いですねー。自分のデッキにもこれ欲しかったかもなあ。
karimikarimiさん、かなり独自色の強いデッキが出来上がりつつあります。<そのころのじゅじゅるは>
死人デッキを組むとなったときに「Another」を入れる事は決めていたんですが、どのタイミングで組み込むかについては非常に悩みました。
後半戦では誰かが取りにくるだろう事を恐れて、まあ、ちょっと拙速だった感は否めないのですが……。でも、静の前半、動の後半とのブリッジとしては良かったんではないかと。でも、うーん。今でも正解は分かりません。こうしてうんうん悩むのもこのゲームの面白いところですね。


【金曜日】
・じゅじゅる的金曜日の見どころ
さて、週末に突入です。
仕事や学校が終わって、どのような週末を視聴者にお届けできるか。各局の腕の見せ所ですね。
また、Ustの方では、「例年通りだと後半はグダる」といった評が聴こえてきます。
多くのカードが出揃い、手が封じられつつあるからでしょうか。ここをどう突破するか。


すぱんく プリティーリズム・オーロラドリーム
フルフロ サイコパス
おはぎ この中に1人、妹がいる!
じゅじゅる 絶園のテンペスト
karimikarimi あっちこっち
テリー・ライス 新世界より
抹茶 ココロコネクト

すぱんくさんはヒロインのかわいいアニメを揃えてきますねー。
あともう、karimikarimiさんがすごすぎます……。人の心をブッサしにくるラインナップです!
抹茶さんのデッキはもう、完成図が出来上がってるんだろうなー。<そのころのじゅじゅるは>
死人に翻弄される人々を描く「絶園のテンペスト」はいかにも今回の僕のデッキ向け案件。しかも、年末に差し掛かって左門さん演じる小山力也さんののグラつき演技が炸裂。大のおとなが、十代半ばの小僧どもに翻弄されていく様に多くのアニメファンがトリコに。見ていて妙にテンションのアガるこの「愛花のカレシ問答」を花金にセレクト。
が、この辺りで「これならジョジョ入れた方が」と言う声がUstから聴こえて、「あ!」と思わず短い悲鳴を上げてしまい……。その発想は無かった……。がっつりゾンビですやん、しかも僕ジョジョ好きだし……。絶園入れた事自体に後悔は無いんですが、「ジョジョを含めたゾンビデッキ」について考慮してなかったってのは完全に手抜かりでした。うぬう。
ももう残り二手だから突っ走るしか無い!ガッツだ!と自分を鼓舞しつつ土曜へ!


【土曜日】
・じゅじゅる的土曜日の見どころ
みんな浮かれる土曜日です。土曜となると朝にもアニメたくさんやりますし、デッキを組む際にも子ども目線は気になるところです。「局としてどのような休日をプレゼンするか」というところでしょうか。残り二枠、正念場です。

すぱんく 機動戦士ガンダムAGE
フルフロ きらデコッ!
おはぎ リトルバスターズ!
じゅじゅる 黒魔女さんが通る!!
karimikarimi はぐれ勇者の鬼畜美学
テリー・ライス 黄昏乙女×アムネジア
抹茶 リトルバスターズ!

うお、すぱんくさん、ここで「ガンダムAGE」!?いやAGE好きだけど、かわいい系で攻めてくるのだとばかり……。
karimikarimiさんはもう独走状態に入ってますね。これは自分を含め、誰かがカットを考えていく場面だったかも知れません。今振り返ると、ああ、こういう流れなのか、と俯瞰できますが、やってる時はなかなか周りを見る余裕ができないものなのですね……。
テリー・ライスさんの「新世界より」→「黄昏乙女×アムネジア」って組み方が好きだなー。深遠なる世界の裏側へようこそって感じ!


さて、3度目の被りです。
抹茶さんにとっては2度目の被りです。

ここでドラマが!

リトルバスターズ!度判定
抹茶さんのリトルバスターズ!度は93.1%です。






おはぎさんのリトルバスターズ!度は93.6%です。


この確率で負けてしまうとは!

しかし、抹茶さんはへこたれません(想像オンリーで語ってます)。
ここで二度目の選択権を経て選んだ作品が「謎の彼女X」。
うわー!大好きなんだよなぞかのー!なのに何故今まで思い浮かばなかったこの名前をー!
ほんとにもう、「よくぞ今まで残ってた!」て感じで。はじまりの樹が運命を操作していたとしか!この一手で、抹茶さんのデッキはキュッと締まった感じになったと思います。甘さの中の辛さ、甘辛コーデ!<そのころのじゅじゅるは>
このあたりでようやく、「俺、周り見えてなくね?」と気付きます。い ま か よ。
もう最後の枠は決まってるんでどうしようもないのだけど。そこ外すとこのデッキのコンセプト崩れちゃうし。
黒魔女さんはあの、チョコとか生命の危機に遭遇しすぎなんだけど、次の日には「また委員長が新しい委員会を作りました、とほほ」とかやってんです。魔女見習いも学校も、チョコにはただの日常で、文句良いながら精一杯エンジョイするだけなんですね。ものすごくたくましくて頼もしい。
土曜の夕方に見たいアニメと想定して入れました。死のにおい濃厚だけど、なお明るいアニメで週末を埋める腹づもりでこうなりました。


【日曜日】
・じゅじゅる的日曜日の見どころ
さて、泣いても笑っても最終日です。
今まで素晴らしい足運びでも、ここで外すと支持も得られない。
日曜から月曜にループするみたいな仕掛けを仕込んだり*1、かっちり締めてきたり、みな己の美学に基づいてオーラスを締めくくろうとします。残された手札で有終の美を飾れるかどうか。さあ、ついにフィナーレです。


すぱんく 咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A
フルフロ ゆるめいつ
おはぎ カンピオーネ! 〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜
じゅじゅる これはゾンビですか? OF THE DEAD
karimikarimi ゆるゆり♪♪
テリー・ライス うーさーのその日暮らし
抹茶 ジュエルペットサンシャイン

テリー・ライスさん、最後に「うーさー」!固めのラインナップから「うーさー」!
あ、それで初手が「じょしらく」なのかな?じょしらくからうーさー、うーさーからじょしらくっていうのはループしてる感があってナイスですねー。
最後は皆、肩の力の抜けた締めになっている印象ですね。この結果を受けて、次回開催で皆どのようなデッキ構築をするのか、今から楽しみです。<そのころのじゅじゅるは>
通った!第一部完!
やりきった感が全身を駆け巡ります。
このデッキは静のゾンビ・「さんかれあ」から始まって、動のゾンビ・「これはゾンビですか? OF THE DEAD」で終わらせるために組んだデッキなので、このふたつが通れば自分的に及第点はあげられる。あとは票が入るかどうかですが、それはここまで来たら天任せなので。
これはゾンビですか? OF THE DEAD」は、ゾンビである自分に苦悩とか無くて(前期はちょっとあった気がする)、ゾンビだということさえ気にせずに生きていける今の自分が案外気に入ってそう(コスプレはともかく)で、そこ好きなんですよね。ハルナちゃん達との疑似家族の描き方も良いよね。ゾンビ=敵ではない、って設定が「さんかれあ」とも繋がって、2012年の死体アニメ事情(何それ……)を反映した、みたいになってて嫌いじゃないわ、我ながら。


【戦いを終えて】
結果はこちらを。
http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20130114
まずはkarimikarimiさん、優勝おめでとうございます!
終わってみれば圧勝。すごく揺るぎない美学を感じました。
そして僕ですが、なんと、二票いただきました!
あああうあああ、0票も覚悟していたんですが、二票も!ものすごく嬉しいです。ありがとうございました!
あと、もう少し周りを見てデッキ組め俺、な。

僕のデッキは、テーマがはっきりしてるくせにわかりやすい穴があって。例えば、「このデッキなら『黄昏乙女アムネジア』は?」という声とか、前半戦は「狙いが分からん」という反応もUstではあって、そこは反省点なのですが、好きな作品だけで埋めたかったという欲には勝てませんでした。そこに後悔は無いです、好きなんだもん。でもジョジョは盲点だった。くやしい。
この「局としての統一感」と、「俺が見たい/見てもらいたいアニメはこれなんだ!というわがまま」を両立させるのは難しいんだなーと参加して初めて気付きました。
この記事を読んでいただいた方には読まれてそうだけど、抹茶さんのデッキはかなり僕の心を揺さぶりました。乙女なラインナップで統一感ぱないし、何度判定に阻まれようとデッキの方向性は変えない。投票する権利があるなら抹茶さんに一票入れたなあ。
みなさんのデッキ構築過程を会議参加者目線で見れたのは新鮮でした。戦略練ってますよね。
デッキの構築コンセプトってこんなに人がいても被らないんだなあ。みなさんの個性炸裂で、デッキがもりもり出来上がる現場に立ち会えて、心躍りまくりでした。やー、楽しいひとときでした。

*1:すぱんくさんの去年のドラフト記事より http://spankpunk.exblog.jp/17087164/