じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

BanG Dream! 2nd season #2 黒き咆哮

友希那さんはいつも言葉が足りない。

 

まあ今回もいろんなトピックがあって。

まずはRoseliaバージョンのOPお披露目ですね。これと同じものがガルパのMVモードでノンテロップ版を何度でも繰り返し見れるのでそちらもぜひ。紗夜さんファイヤーかっこよすぎです!宝石の街を歩く紗夜さんからリサ姉への流れも気持ちいいですね。髪ファサー。

 

今回はPoppin’Partyが主催ライブのゲストとして参加することで「ライブを主催するとはなんぞや」を身をもって知るっていうお話。これが人見知りするタイプの燐子先輩からの提案ってのがまた良い。彼女の世界は確実に広がっています。

 

今回もライブシーンはキレキレで、Roseliaの代表曲である「BLACK SHOUT」(の、リマスター版)、非常にカッコ良かったですよね。圧巻のパフォーマンスが実際画になっているわけですから、リアルバンドのファンでもある自分としても嬉しい限りです。

キャストの挙動は多分バンドリ5thlive辺りを中心に参考にしたと思われる箇所がいくつかあって、なんとも感慨深く……。リサ姉のおっけー☆だ!!

制作陣はリアルバンドを研究し、アニメに反映させてるそうなので、「あ、これあのライブのアレ!」みたいな楽しみ方ができそうです。

 

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2月発売のRoseliaのシングルの限定盤に5thライブが収録されたBDが付くんで、みなさまぜひ。

 

 Safe and Sound[Blu-ray付生産限定盤]

 

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友希那さんは、私たちとあなた達は違うバンドで、おめーらはおめーらの音楽があるのに私らと同じもの目指してどうするの?というようなことが言いたいんでしょうが、最低限の言葉だけ放ってあとは自分で考えなさいというスタイルなんでしょう、それはわかるけど……。

ガルパの方のイベントではつい先日同じような言葉足らずが原因でこじれてアフグロとバトる流れがあって、それを過ぎてる人間的には「いつもの」という感もあります。

なんていうか、友希那さんは誤解上等、それでお互い高め合えるのならいいじゃないみたいな不遜さがあって、そこが強キャラ感を醸しているとも言えますが、まあメンバー的には気を揉むことになるわけで、そこそこにして欲しいところ。

ポピパのことは認めているのが端々で伝わってくるし、これでくじけるバンドだとは思ってないんでこれだけのことが言えるんだろうな、とは思います。

 

ただ、今回の流れとしては香澄の「同じように」発言でポピパの他のメンツが即座に「いやあ……」みたいなリアクションをわずかに取っていて、これはメンバー内のすり合わせで解決する問題だろうなとは思います。香澄ひとりだけ自分たちに足りないものを自覚できていない、これは一期の踏襲ですね。世話の焼けるリーダーです。

ポピパにせよRoseliaにせよ、リーダーの走っちゃう性格に周りが振り回される構図ですが、それに余りある魅力があるのだから困ったものだ。

 

次回は蔵イブやるみたいですが、原点に帰ってこれからのポピパについて真剣に向き合う感じですかね。こうやって各バンドと交流しながら主催ライブをする覚悟を問われていくんでしょうか。RASのメンバーは六花ちゃん以外ほとんど出番ないですが、どんな化学反応を見せてくれるんでしょうか。楽しみですね。六あすもよいものだ。

 

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今回のハイライト

沙綾「生徒会室まで有咲姫のお供をしますか」

有咲「はいはい、よきにはからえよ」

あー、有咲のこの慣れたあしらい方……。これはしょっちゅう姫呼びしてますね、沙綾さん。

ゴチです! 

BanG Dream! 2nd season #1 Happy Party!

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フルCGで復活、待望の第2期です。
香澄達は2年生に進級、スマホゲーム「ガルパ」の4バンドも参戦、それぞれのキャラの関係性もゲーム版の延長で、アニメ一期から直で見始めた人にはとっつき辛い内容でした。
ポピパのメンツが知らん人と何故か楽しそうに絡んでる、と見る人もいるでしょう。
りんりんの成長とか、変わらなさとか、とても良いんですが。
そのかわり、5バンドのライブシーンをぶち込むという、制作陣のキャパを心配したくなるような豪華仕様で、その中でキャラクター達の雰囲気だけでもつかんでもらおうという趣向。本格的な物語のスタートは第2話からになりそうです。

一方、各コンテンツを経てきた身としては、冒頭のパスパレのやりとりだけでニヤリとしてしまうし(彩ちゃんが脱線しそうなところを千聖さんがフォローして日菜が笑うあの感じはまさにパスパレ)、蘭ちゃんがさっそく友希那さんに噛みついていたり、「いつも通りだ!」と嬉しくなってしまいました。

見どころとなるライブシーンは各バンドごと趣向が凝らしてあって何度も見れちゃう。
Roseliaのライブシーンはリアルバンドにかなり寄せてあって、相羽あいなさんと同等の振り付けを友希那さんがしていたり、各キャラの細かい仕草にグッとくる場面が多々。
こころのただひたすらに自由なステージングはものすごくらしさが出ていて、ほんとに感無量でした。

あとまあ……。上の画像ですけど、市ヶ谷の後ろの席が奥沢ってだけで自分的にはワクワクが止まりません。
www.pixiv.net
こういうの書くくらいなんで、席順だけで色々妄想できました。ありがとうございます。

あとはねえ、あっちゃんとあこちゃんが同じクラスでしょ、どんな会話したりするのか、今から楽しみですね。

ラスト、ライブを主催すると宣言した Roseliaですが、それに被せるようにポピパもライブやります宣言。ポピパちゃんに悪気はないでしょうが、見ようによっちゃ宣戦布告です。蘭ちゃん……、もとい、Afterglowや他バンドも黙っちゃいないでしょう。事務所所属の縛りがあるパスパレがどう絡んでくるのか。大ガールズバンド時代ってこういうことか!火花散るぜ!

見る人のスタンスによって感想が変わってくる初回だと思うのですが、次回からは新キャラも絡んでくるでしょうし、いろんなひとが楽しめる作品になってくれるといいな。

話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

に、参加します。

 

shinmai.seesaa.net

 

 

 ルール

・2018年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。

・順位は付けない。

 

 

2017年。

話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2

2016年。

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2

2015年。

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2

2014年。

話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2

2013年。

話数単位で選ぶ、2013年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2

2012年。

話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2

2011年。

話数単位で選ぶ、2011年TVアニメ10選 - じゅじゅるさん。2


それでは行きまっしょい。

 

 

からかい上手の高木さん  第12話  手紙/入学式/席替え

あのタイミングで「出逢った頃のように」を流すとは、やりおる。

最後の最後に、図らずとも西片が一本取って終わるというのも粋ですね。

いつものからかいから始まり、出会いの日を描き、そしてまさかの不意打ち。この流れが気持ちいいんです。

 

 

宇宙よりも遠い場所   STAGE13  きっとまた旅に出る

カルピスが薄いみたいなどうでもいい苦情をさらっと流すとか、貧血気味だからひじき食えとかいうささいなエピソード挿入、いいよね。どうでもいいこと、できるくらいになったんですよ。南極で。

そういうささいなエピソードが、彼女たちの成長を物語っているんですよね。

緩やかに、これまでを噛みしめるように終わっていく感じがよかったですね、なんか無理に作り込まない感じがフィットしてました。あんだけ気張っていた報瀬もさっぱりしてね。

最後の最後でさっとサプライズぶん投げて終わるのもこのアニメらしい爽快さでした。 

 

 

TO BE HEROINE EP:01  異世界の住人

 後半の良作画バトルや随所に差し込まれる下品さは前作譲りですが、前作「TO BE HERO」よりシリアスめで、特に1話は中国の社会風刺も盛り込まれている。

そして異界へ紛れ込んだ後のギミックがほんと秀逸で、おまけにその世界は目眩がするほど猥雑で刺激的でした。

なかなかこう、挑戦的なアニメなんで、このシリーズは続けていってもらいたいなあ。

 

 

はねバト! 第1話  すっごい才能!

「みんながみんな、渚みたいに出来るわけないでしょ」

この第1話全体から感じる殺気めいたなにか、なんなんでしょうか。

僕は原作読者ですが、巻がすすむにつれて圧が強くなってくるんですね、漫画の方は。1巻とかだいぶほわほわしてるんですよ。

アニメはその辺だいぶチューニングされててバトミントンに狂わされた人々の愛憎がのっけから全開です。

アニメでは群像劇寄りにし、部員たちひとりひとりに役目を与えた。背中の針で傷つけ合う人々をまざまざと見せつける道を選んだ。僕はその選択を支持したい。

  

 

少女☆歌劇 レヴュースタァライト 第3話

THIS IS 天堂真矢。富田麻帆さんの圧倒的歌唱力が天堂真矢の圧倒的キラめきを裏付ける。キャストの熱演、地に足のついた作画演出、目まぐるしく変わる舞台装置を我がものとし、常に上に立ち続ける圧倒的勝者感。華恋の最初の壁として、あまりにも、あまりにも鮮烈。まあ惚れますよね。

 

 

新幹線変形ロボ シンカリオン 第31話  発進!!シンカリオン 500 TYPE EVA

エヴァンゲリオンとのコラボ回。交わるはずのないふたつの世界を緻密な構成で合体。制作側の不断の努力に敬意を払いつつ、それはそれとしてひと夏のアナザーストーリーとして非常に面白かったです。新幹線三姉妹は夏の幻。甘酸っぱいじゃないですか。年下が身近にいたらシンちゃん結構お兄ちゃんするよ、みたいなのはなんか見ていて嬉しかったな。

 

 

ヤマノススメ サードシーズン 第7話  働かざるもの、登るべからず!?

このケーキ屋さんの雰囲気、いいですよね。

あおいがひなたのいないところで自立していく。あおいは立派にケーキ屋さんの一因となり、ひとを笑顔にし、まわりまわってここなの元へ届いていく。ヤマならぬ労働ノススメ。

ひとってこうやって自立していくんだなあ、と、親目線で微笑ましく見てしまいました。

 

 

プラネット・ウィズ  第12話  見ろ、宇宙は祝福に満ちている

山場に次ぐ山場、目まぐるしく立ち位置が変わる人間関係と、とにかくスリリングなシリーズでした。そしてその最終回、孤独に復讐をとげることだけをめざしていた少年が時を経、種族を超えた仲間たちとともに世界を救うラストバトルはただただ感無量というか。最後の勝利は、復讐を縁を切ったからこそ得られたもの。人々はそれぞれ、ここまでで得たものを背負い戦う。その果てに見つけたものとは。

「幸せっだったことを忘れない。憎しみだけを忘れる」

喜びの裏には常に憎しみがあり、人にはそれぞれの側面がある。

誰もが誰かを憎しみ、破壊し続けてきた。誰もが誰かを愛し、育み続けた。そういう物語。

「好きな角度で見ればいい、この物語を」

この言葉は、全てのアニメファンへの福音ではないでしょうか。

 

 

やがて君になる 第1話  わたしは星に届かない

僕、原作ファンなんですけど、こう、漫画ではいまいち掴めなかった学園のスケール感がしっかり伝わってきて、それだけで感動ものでした。

校舎裏から生徒会室までの距離感が掴めてなかったんですけど、うっそうとした木々を抜けてふわっと解放的になった場所に生徒会室があるの、とても良かったです。特別、って感じがするじゃないですか。「特別」ってこの物語の重要なキーワードだと思うんですよ。侑がずっと望んでいた「特別」がこの先にあるかもしれない。そこへ七海先輩がいざなう一連のシークエンスは本当にバシッと決まっていたなあ。

 

 

ゾンビランドサガ 第十二話  グッドモーニング アゲイン SAGA

毎回、技巧を尽くしたライブシーン、ほんと楽しかったなあ。

歌詞にしろぶっとんだ演出にしろ、ゾンビだからこそできるオンリーワンに満ちていました。

ステージが積雪で破壊されても、フランシュシュのメンバーはひとりひとり立ち上がっていく。そして構えのポーズを取って源さくらの復活をただ静かに待っている。会場から手拍子が広がり(記者の二人が会場の異様さに釣られて無意識に手を打っているような表情なのも芸コマ)、ついに立ち上がるさくら。

この復活までのタメがたまらなかった。

手拍子しか耳に届かない。メンバーも観客も望む言葉はひとつ。

「よみがえれ!」

鳥肌じゃないですか。

ライブ中のみんなの表情も非常に凝っていて、特に、必死に食いついていくさくらの懸命な表情に胸打たれました。

ゾンビィだからこそ届けられるメッセージがある。いかにもイロモノなスタートダッシュから、彼女らはここまで来た。佐賀の復活はこれからじゃろがい!

 
 
 

今年も一年、ありがとうございました。

10本選んで、これはなかなかメッセージ性の強いエピソードが揃ったな、という印象です。

選んでたら結構な候補数になってしまい、今年も目一杯アニメで感動や勇気をもらったんだな、と感慨深く振り返りました。

また来年もアニメで会いましょう。

バンドリ! ガルパラジオ with Afterglowのふたりの三澤紗千香さん

二年目を迎えたガルパでは現在、各バンドストーリーの二章が公開されています。ガルパファンが身悶えするエピソード揃いとなりました。
 
先日、Afterglowの第二章が公開されました。先に公開されたポピパやRoselia と比べるとプレイヤーそれぞれで受け取り方が異なるような、解釈の幅を広くとったエンディングを迎えました。
 
Afterglowのラジオ「バンドリ! ガルパラジオ with Afterglow」のパーソナリティである三澤紗千香さんはAfterglowのベーシスト・青葉モカの担当声優さんです。ラジオでは声優の立場から収録の裏話を披露されます。ソシャゲ現場ではひとりで収録することがほとんどで、相手との距離感を計るのはアニメ収録とは違った苦労があるそうです。
 
一方で、三澤さんは生粋のガルパオタクでもあります。モカが登場するエピソード以外でも、ゲストに呼ばれたガルパキャストともにストーリーやキャラとの絡み、新曲の感想などについてファン目線で熱く語ります。ゲストに合わせて予習してきたというにはあまりにも熱心に。
グッズ展開や各種漫画など多方面に展開しているガルパですが、グッズのかわいさやコラボ衣装に悶えたり、買ったりもらったりしたグッズを集めてガルパ棚を作ったり、最新ガチャの星4モカちゃんのヘソだのお腹だのを語る様はそこらのオタクそのものです。あるときにはモカが中心となった公式4コマを自らアフレコし出すなんてことも。とにかくガルパ愛がつよい。
ラジオではそんな三澤さんがプロの視点、ファンの視点、ふたつの視点からガルパを語り尽くします。
 
今回のAfterglow第二章についても多角的に語ってくれるのだろうと期待していたのですが、三澤さんは苦悩しているようでした。
第52回放送分では「私が感想を言うとそれがひとつの"解釈"になってしまう」というようなことを仰いました。つまり、青葉モカ三澤紗千香はオフィシャルな立場だから、例えそれがガルパをプレイしたいちファンの感想だとしても「正解」として受け取られかねない、そう仰りたかったのでしょう。リスナーの感じたことを大切にしたい。送り手からの心配りを感じますね。
 
第53回でも「(第二章で)グッときた台詞について教えてください」とのメールに「言いたいけど言いたくないの!」「言いたいことはいっぱいメモした」と悶々としながらも、「これなら」と、そのメモの中から青葉モカを演じる上で苦労された点について語ります。
青葉モカという、「普段はひとを茶化してばかりいる」けど、「そのなかに本音を忍ばせる」少女の複雑さについて。声音ひとつでニュアンスが逆さまになる危うさをどう演じ分けたかについて語られています。
プレイヤーに固定観念を植え付けたくないとしながらも、担当声優の立場から語る姿勢、ファンと真摯に向き合う姿に感動しました。
 
三澤さんは人見知りがちと言いながら、この一年でぞくぞくやってくるアーティストゲストに対して、三澤さんならではの着眼点でもってどんどん感想を言っていく姿は同じガルパオタクとして、何より三澤さんのファンとして頼もしいものです。司会をしながらオタクもやる。一年経ってラジオの回し方がどんどん小気味よくなってきて、番組紹介も「音楽番組を目指す」から「自称音楽番組」へパワーアップ。
さあ皆の者、パンを掲げよ。

BanG Dream! 5th☆LIVE Day2:Roselia -Ewigkeit- 感想

ライブへの道すがら、楽しいことを考えようと、とにかく今日を楽しもうと思ってたけど、しかし、どう心づもりをしても、その時は訪れます。
 
 
遠藤ゆりかさんが、芸能界を引退されます。
 
 
初めて参加するRoseliaライブが今日この日で良いのか、葛藤はあったけど、見なければ後悔するのも分かっていました。
 
 
THE THERD(仮)の演奏でライブは始まりました。  AfterglowPastel*Palettesのカバーからオリジナル曲の「RIOT」へ。そこでTHE THERD(仮)の演奏は終わり。早々と一息付くことを考えていた私。しかし、そんな甘えを突き返す、流れるようにONENESS」に移行する。湊友希那。彼女の瞳が問う。「Roseliaにすべてを捧げる覚悟はある?」
 
 
Roseliaのライブは予習してきたつもりです。しかし、実際に見たら、違った。湊友希那のパフォーマンス、存在感。あの、遠景でただ眺めていた遠い存在が、ここにいました。ゆったりと、しかし緩慢ではないペースで中央へ。湊友希那の歩調。僕は涙を流していました。知らないことを、知ることができた。今日ここにいなかったら知ることができなかったこと。 湊友希那が"ここ"にいるのだと言うこと。
 
 
今井リサがのっけから思い切り足を乗っけたあの大胆さ、あのシリアスさ。
左足をつっかと前に突き出し、戦闘モードとなって熱く冷たくギターをかき鳴らす氷川紗夜。笑顔のまま、怒涛の宇田川あこ。穏やかな佇まいから鮮やかにメロディを紡ぐ白金燐子。
その始まりは、ひたすら"厳しい"。付いてこれるか、なんて伊達に言ってない。甘い感傷はここにはない。体が勝手に揺れていました。
 
 
クイズコーナーを挟みながら時に和やかに進行するものの、「軌跡」を聴いたらもはや咳止めるものもなく、当たりからはすすり泣く声も聞こえてきました。別れの予感は否応なく濃くなっていきます。
 
 
後半になるにつれ、特にボーカルの冴えが際立っていくのを感じました。様々に交わされるアイコンタクト。それは、ただ今を惜しむように。まるでオーラスに頂点を設定したかのようにボルテージが高まります。
 
 
「私たちで集まって作詞した」と言うラスト曲「陽だまりロードナイト」では、氷川紗夜は上を見たまま演奏し、それまでずっと笑顔でドラムを叩いていた宇田川あこの表情も歪みます。しかし、今井リサは泣かなかった。「今日は笑顔で行こうと決めていたから」その言葉通りになりました。最後に集合したとき、白金燐子が「終わっちゃった、終わっちゃったよ」と号泣する姿が、目に焼き付いて離れません。
 
 
ライブは終わりました。しかし、Roseliaの頂点を目指す歩みは止まりません。
「BLACKSHOUT」サビ前の長い無音。ステージに飛び出した6人目のRoselia
Roseliaは変わります。傷付いて立ち上がり、変わりながらRoseliaであり続ける。その決意を見届けた一夜となりました。 
 
 

バンドリエア再放送記念記事 ~戸山香澄はどう「やべえ」のか~

 こんにちはみなさん。いつもならバンドリ再放送に合わせて記事をアップしているところですが、今クールは(自分の観測範囲では)再放送が無いみたいです。なので今回はエア再放送記念記事とします。一年間、再放送ありがとう。
 今回は主人公、戸山香澄さんの「やべえ」点についてお話しします。

 

 戸山香澄さん。猪突猛進な、周りを省みないお嬢さん、という印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
 りみりんのなし崩し勧誘とか、相談なしに文化祭出演決めてきた件とか、かなり押せ押せです。

 

 しかしその一方で、繊細なコミュニケーションをはかったりもする子なのです。テレビシリーズでは2度、手紙を書いています。

 

 りみりんの机に「ごめんね」って書き置きを残したでしょう。あれは小さなことだけど良い気配りだよね。ささやかだけど、もらった方もざわついた気持ちが落ち着く。

 

 沙綾への手紙は本格的なものでした。手紙に添えられた楽譜は、沙綾への想いの結実だった。それまでにっちもさっちもいかなかった作詞が、沙綾に想いを向けたときに筆が走った。

それに加え、香澄は沙綾に留守電を残した。あれは逆に、ビーンボールすれすれの危険球でしたね。「沙綾がいなくても大丈夫」は、聞きようによっちゃ「代わりは他にいるもの」に聞こえてしまいかねない。しかし、沙綾にはそれがよかったんじゃないか。沙綾は母の手伝い、弟たちの世話、パン屋の手伝い、文化祭の準備と実行委員・香澄のサポート、と、これだけの激務を任されている。どれも重要な役割だ。沙綾がいなかったら大変なことになるのは必然。しかし香澄は言った。「沙綾がいなくても大丈夫」だと。沙綾もかなり気が楽になったんじゃなかろうか。そして、家族がサポートを買って出てくれた。自分がいなくて良いところは任せよう、そんな意識変化があったのではないか。なら、好きに出来るところは好きにしようか。

 

 危険球を投げながら、相手の返球を待つ姿勢を示すのも良いところでしょう。強く押して押しきるだけでなく、待ちの姿勢も見せる。りみりんには根気強く、アプローチを変えながら変球を待った。最初は、やはり危険球を投げるんだけどさ。
 実質二度目の邂逅で、背後からにじり寄って頬擦りって、相当やべえよ。

 

 おたえのときは情熱的に語ったら冷静な指摘で返された。そこでかっとならず、しっかり返球を受けてそれでもやる、と返したのは偉い。
 おたえは香澄と似ているところがあって、夕焼けの秘密レッスンは彼女たちの関係を密なものにした。非常に情緒溢れるシーンだ。彼女らふたりの時間はゆっくり豊かに流れていて、であるから、のちの相手のきつい言葉を受け止めるゆとりを持つに至った。人間こうありたいね。

 

 

 このように、まっすぐ突っ走るばかりでなく、時折アクセルブレーキを掛けながら人との距離を詰めていく。そういう繊細さも持っている子でもあるのです。再放送はないですけど、ネット配信などでも視聴する機会があるかもしれません、そのときは戸山香澄を見守ってあげてください。

 

  でもな香澄よ。有咲の雑な扱いはマジでヤベーからな! 少しは丁寧に! それだけ心を許してるってことかもしれないけど、安心しきってるとマジのしっぺ返しくるからな!!

バンドリ再再再再放送!牛込りみの成長について

本日よりバンドリ!の再放送がはじまります!なんどめだ、と言わず、何度目でも見ますよ!

今回の再放送は今までと一味違う!新ED仕様に!夏のライブでちょい見せしてたティアドロップスのMVとライブ映像を使用したものだそうです。ポピパちゃんのよさをみんなにも知ってほしい!

 

 

というわけで、今回はポピパのベーシスト、牛込りみさんの魅力について書きます。

 

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臆病な性格でなかなか自分の意見を言い出せないりみ。新学期、自己紹介すらままならず、友達もなかなかできない。香澄に追いかけられてカーテンでバリアを作るありさま。
そんな引っ込み思案な彼女が、文化祭の折りには自分から手をあげて堂々と意見を言えるようになるわけです。これ一学期中の出来事なんですよ。すごすぎか。

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あのうつむきがちだった彼女が、この笑顔。

 

この短い期間に何があったのかといえば、香澄たちと演奏したきらきら星、そして蔵イブ。

 

なにか行動を起こしたら失敗するかもしれない。でも、行動しなければ良い事も起こらない。ライブで得た経験は彼女に大きな変化をもたらしました。りみはどんどん変わっていきます。

 

三度目、最後となるオーディション直前。場の空気をなごます冗談を言うのも、演奏後、泣き崩れる有咲に人一倍大きな声でフォローするのもりみでした。

みんなに引っ張られて上がったステージではない。すべて彼女の意思でやったこと。その積み重ねが、彼女に自信を与え、行動となる。

また、西本りみさんの演技もよくて、最初の頃は香澄たちと接するのにも声に若干固さがあるんですけど、蔵イブ辺りを越えるとそれがほぼ消えるんですよね。警戒心が薄れて声が丸くなるんです。


固い殻を破ってどんどん変わっていくりみ。今回の放送ではその辺りにも注目して欲しいです。