じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

バンドリ再再再再放送!牛込りみの成長について

本日よりバンドリ!の再放送がはじまります!なんどめだ、と言わず、何度目でも見ますよ!

今回の再放送は今までと一味違う!新ED仕様に!夏のライブでちょい見せしてたティアドロップスのMVとライブ映像を使用したものだそうです。ポピパちゃんのよさをみんなにも知ってほしい!

 

 

というわけで、今回はポピパのベーシスト、牛込りみさんの魅力について書きます。

 

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臆病な性格でなかなか自分の意見を言い出せないりみ。新学期、自己紹介すらままならず、友達もなかなかできない。香澄に追いかけられてカーテンでバリアを作るありさま。
そんな引っ込み思案な彼女が、文化祭の折りには自分から手をあげて堂々と意見を言えるようになるわけです。これ一学期中の出来事なんですよ。すごすぎか。

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あのうつむきがちだった彼女が、この笑顔。

 

この短い期間に何があったのかといえば、香澄たちと演奏したきらきら星、そして蔵イブ。

 

なにか行動を起こしたら失敗するかもしれない。でも、行動しなければ良い事も起こらない。ライブで得た経験は彼女に大きな変化をもたらしました。りみはどんどん変わっていきます。

 

三度目、最後となるオーディション直前。場の空気をなごます冗談を言うのも、演奏後、泣き崩れる有咲に人一倍大きな声でフォローするのもりみでした。

みんなに引っ張られて上がったステージではない。すべて彼女の意思でやったこと。その積み重ねが、彼女に自信を与え、行動となる。

また、西本りみさんの演技もよくて、最初の頃は香澄たちと接するのにも声に若干固さがあるんですけど、蔵イブ辺りを越えるとそれがほぼ消えるんですよね。警戒心が薄れて声が丸くなるんです。


固い殻を破ってどんどん変わっていくりみ。今回の放送ではその辺りにも注目して欲しいです。 


 

話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

に、参加します。

shinmai.seesaa.net

 

 ルール

・2016年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。

・順位は付けない。

 

2016年。

http://jujuru.hatenablog.com/entry/20161231/p1

2015年。
http://jujuru.hatenablog.com/entries/2015/12/31#p1
2014年。
http://jujuru.hatenablog.com/entries/2014/12/28#p1
2013年。
http://jujuru.hatenablog.com/entries/2013/12/31#p1
2012年。
http://jujuru.hatenablog.com/entries/2012/12/31#p1
2011年。
http://jujuru.hatenablog.com/entry/20120101/p1


それでは行きまっしょい。

 

BanG Dream! バンドリ #4 怒っちゃった!
香澄とおたえのちぐはぐな交流。
秘密の時間を盗み見てるみたいで、動悸が。
三度ある放課後のシーン、わりと長いんですが、退屈しないんですよ。何気ない掛け合いのなかに、切なさがある。補習が終わるまでの特別な時間だと明示されていることが要因のひとつ。香澄とおたえのパートは極力BGMに頼らない作りのおかげで緊張感もはらんでいる。それらを見守る夕焼けが限られた時間を彩っている。注意しに来た先生が声をかけずに変えるとことか、良いですよ。神聖さをも感じる、美しいシーンだと思います。 

 

昭和元禄落語心中 -助六再び篇- 第9話
親分さんの刑務所行きが告げるひとつの時代の終わり。
思うように動かない自分への苛立ちのさなか、八雲師匠の死神は、死者-信さん-への送り火となり、時代と共に燃え尽きる。
死神に囚われたさきで絞り出る「死にたくない」。未練の残らない死など、どれほど存在するのか。どれだけ世を儚んでも、師匠も人の子なのだ。
八雲師匠の死神、たまに「引っ張られる」時があって、この回を見る前はいつも気合いを入れ直してます。

 

ACCA 第12話 鳥の行方
カフェで休憩中のモーヴ本部長と外を歩くジーンが敬礼を交わすシーン。これは1話の対比(ジーンと本部長の立ち位置が逆)になってるわけだけども、このやりとりで明かされているのは「1話から二人の距離は変わっていない」ということ。ジーンのアプローチ、効果なし……。加えて、事件を経て真意が明らかになったモーブさんはむしろ周りと良好な関係を築けるようになったけど、ジーンはその身分が明かされたことで距離を置かれるようになったとも読み取れる、非常に残酷な、しかし本作のアイロニカルな部分の象徴のような場面です。ニーノ、ジーンに強い酒をお願い……。

 

嘘と恋 第2話 小さな嘘
美咲の由佳吏のろけパワーが凄まじく、莉々奈がさくっと心を許してしまう心理がよく分かる。目を輝かせて好きを語る人は無敵なんだなあ。そんな美咲とともだちになれたと涙する莉々奈の美しさ。ダブルヒロインの魅力がすっと立ち上がる。良いですねえ。

 

 冴えない彼女の育て方♭ #8 フラグを折らなかった彼女
丸々1話、倫也役の松岡禎丞さんと恵役の安野希世乃さんのガチンコ二人芝居。実質的な本シリーズのクライマックスと言っても過言ではない、と思っています。倫也のキモムーヴののちにふと見せる少年の微笑が結構かわいい。
倫也の、誰よりも恵がblessingsoftwareを愛していたという指摘が恵をうろたえさせる。

恵の、表面上では微細にしか現れなかった感情の揺れがここにきてついに爆発する。
ゆえに、Bパートの(どう見ても)ラブコメ展開がまたおいしいのです。緩急自在のベテラン投手に翻弄されたようなお話でした。

 

ゲーマーズ! DAY12 INTERMISSION ゲーマーズと課金トーク
いろんな問題そっちのけで、ゲーマー達のゲーム語りたい欲で1話突っ走る、もはや痛快ささえ感じる最終回。温泉行ってもやること変わらない、それがオタクってものかもしれませんね。
幼少期の景太の親が間違ってパチもんソフト買ってきた話、ファミコンが欲しかったのにセガマークIIIを買ってこられたあの頃を思い出す……、いやセガはパチもんじゃない!それでも思い出を詰め込んで目一杯楽しんだ景太少年はかつての僕だ……。ありがとうアレックスキッド!……すみません、私事でした。そういうのをキャラと一緒に語りたくなるアニメでした。

 

ノラと皇女と野良猫ハート 第7話 我が名は客
毎回好きなことばかりするメチャクチャアニメのロボット回。他の回に比べれば実験的な要素も控えめですが、「せっかくのせっきゃくが!」がとにかくツボりました。畳み掛ける展開のなかでそういうボケされるの弱い……。そういえば冒頭の大気圏突入登校はなんだったんだろう。僕は考えるのをやめた。やりたいようにやるって、本当に痛快だなあ。

 

ひなろじ 第十一話 一年の計はカウントダウンにあり/据えチョコ食わぬは女の恥
美少女×美少女×こたつ=最高。


Just Because! 第1話 On your marks !
二学期の終業式、静まり返ったグラウンドで始まるちいさな挑戦。吹奏楽部の奏者が集うたび、学校全体がじわじわと熱を帯びていく。友人に応えるべく、その内情を深く問わずに付き合う瑛太。こういうときに情熱をかけられるのが、青春ってやつですね。

 

血界戦線 &BEYOND 第5話 とある執事の電撃作戦(ブリッツクリーク)
銀河ギルベルト万丈さんによる、単純明快・明朗会計なスーパーマシン爆走痛快活劇。大火力と変形機構満載おもしろカーがばったばったと敵を薙いで焼いて爆発させる。一切の理屈なし、最後通告を聞いた者に慈悲はなし。やーきもちいー。
ボンズのハイパー作画によるスピーディなカーチェイス銀河万丈さんの暗黒ボイスで脳が溶けました。一生見ていられるー。

 

今年はいろんなアニメに出会いました。今年は関係性みたいなところに特に惹かれたように思います。人と人を描くとき、アニメはその想いをどのように表現したか、についてです。実りある一年でした。

今年も一年、ありがとうございました。

また来年もアニメで会いましょう。

今だから語る山吹沙綾とCHiSPAの物語

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ガルパのはじめてのクリスマスイベント「HAPPY Poppin' Xmas」が終了しました。2017年のPoppin'Partyの総決算のようなイベントでありました。

僕は前に山吹沙綾さんの記事を書いているんですが、そこでCHiSPA内での沙綾の立ち位置について言及しました。

 

jujuru.hatenablog.com

 
CHiSPAは沙綾のドラマーとしての原点です。そこでの彼女の経験は良くも悪くも、ポピパでの活動に反映されています。


みんなのことを優しく見守るさまについて、ゲーム内での1コマ漫画では「ポピパの母のような」と評されています。CHiSPAでのそれの継続のように思えます。このように、僕が沙綾を語るときにはCHiSPAの面々がいつも頭の中にポップアップされ、囁きかけてきます。それって、沙綾が本当にやりたいことなの、と。

 

ガルパは基本的に5バンドの中で話が進行します。今回のイベントではアニメの登場キャラであるCHiSPAの夏希が登場し(前はりみの姉であるゆりさんが登場するイベントがありました。今回も出てますね)、沙綾の中でCHiSPAの存在がまだしこりのように残っていることが示唆されます。CHiSPAとは喧嘩別れした訳じゃない。CHiSPAのみんなは今も昔も沙綾が好き。沙綾だってCHiSPAが好きなはずです。


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ただ、母の急病で負担を背負ったことにより「助ける側」と「助けられる側」で線が引かれてしまったこと、助けになりたいとするその感情が純粋なる友情から来ていることが沙綾には堪えたんじゃないのかな。

 

一度出来たしこりはなかなか除けません。たとえ彼女たちに非がなくとも。アニメ第1話、SPACEを前に、夏希からの手紙を手に立ち尽くす沙綾。明るさの中に影を残す彼女が、アニメ第8話でCHiSPAとの和解を手にしてもなお、クリスマスライブに彼女たちを呼べなかった。

 

市ヶ谷有咲のアシストは、沙綾のしこりを消す今年最後のチャンスでした。引っ込み思案の有咲が沙綾と夏希の手を取るイベント限定星4イラストには、屈託の無い笑顔の沙綾の姿が。その笑顔を取り戻すためのこの一年だったわけです。ぼかあ、このカードを手にしたときに半泣きになりました。しっかり者の沙綾、ポピパの母沙綾。それらも確かに沙綾の一部かもしれませんが、本当は笑顔の似合う、等身大の女の子。

 

僕は前述の記事で「沙綾は自分を何かあったときのスペアと規定している」と書きました。この星4ではどうでしょうか。ポピパともCHiSPAとも手を繋いで笑い合える。それはスペアじゃなくて本物の彼女の姿でした。

 

今後も、沙綾の新たな面を見ることになるでしょう。そのときにポップアップされるCHiSPAの面々が今度は優しく微笑んでいてくれているだろうと、今は確信を持って言えます。沙綾を見守ってくれてありがとう、CHiSPA。沙綾と笑い合えるあなた達もまた、聖夜を彩る素敵な音楽隊。 

市ヶ谷有咲の変化と愛しさと切なさと心強さと


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みなさん、バンドリ! ガールズバンドパーティ!やってますか! 僕は結構やってます! こないだ有咲の衣装全コンプしました! 彼女こそ天使かつエンジェルです。

 徐々にコンテンツが増え、ゲームの楽しみ方にバリエーションが増えてきてかなり熱いです。

イベントなどで他バンドとの関係性が変化していくのに合わせてライブ中の掛け合いの種類が増えていくのがたまらなく嬉しいのです。粋な演出だよね。

 

ライブでの掛け合いで初期からもっとも変化の激しい子のひとりに市ヶ谷有咲さんがいます。

彼女は初期こそ仮面優等生を貫こうとしますが、他バンドとの交流で徐々に素が出せるようになっていきます。奥沢さんに同志のような感覚で接したり、千聖さんともなんとなく会話ができるようになったり。花音先輩はかわいい先輩。

 

そうして徐々に「やまとなでしこ」の仮面を被る機会を失い、自然体でいられる時間が増えたこと、大変心強く、感慨深いです。

人との交流を避けてきた彼女に気の許せる相手が増えた。とても喜ばしいことです。

 

でもちょっと一瞬思ってしまう。
わ、わかりました! とか、う、うん、なんて煮えきらない返答をして来たライブ中の彼女は、これからすべてのバンドメンバーとの関わりが出来たとき、お目見えすることがなくなってしまうのではないか。

 

どうしようもなく、人と壁を作ってしまう有咲さんが私は好きです。その不器用さ、あと一歩を踏み出せない弱さがいとおしい。
でもこのままが良いはずはなく、彼女は臆病なこころに火を点けて変わろうとしている。そんな彼女をこそ待ち望んでいた自分もいます。矛盾しているんです。

 

ガルパのキャラは変化を恐れません。ハロハピのメンバーとしての自覚と誇りを持ちはじめた奥沢美咲、自分だけの音楽を探しはじめた氷川紗夜……。そして、自分が変わるということは周囲の人との関わり方も変わっていくということでもあります。

 

今、ガルパのメンバーたちは、そういう新しい自分の模索、今までと違う関係を構築している最中です。ある意味、一番美味しい時期かもしれない。
彼女たちの世界は広がっていく。それは大変望ましいことだ。

しかし、一方でこうも感じます。あの初々しく、何かにぶつかり続けていたあの眩しい季節を、私はもう見ることはないのだろうか、と。

 

これから市ヶ谷有咲と出会うプレイヤーは、過去ストの中でしか昔の有咲を見ることがなくなるんだろうな……。
私は初期から有咲が好きです。彼女の成長を喜びたいと思う反面、どんどん人の影に頼らず表に出るようになった強い有咲に、一抹の寂しさを覚える。
「有咲はいつまでもそのままで良いのに」という傲慢さが私に付きまとう。

 

でも、そんなこと気にしなくて良いんだ。彼女の笑顔を見る機会が多くなった。それは何よりも私を嬉しくさせる。

 

これからイベストやメインストーリーが進行するに従い、彼女達は恐れず変わっていく。そうして、出来ることが増えていき、彼女達のパワーがアプリを変えていく。

 

 

一抹の寂しさを胸に、私は彼女の背を見失わない。有咲よ、戸惑いながら行こう。すぐに追い付くから……。

バンドリ再再再放送!チキチキ!ポピパあのふたりのこのシーンが熱い3選!

10月17日深夜24:00からBSフジにてバンドリの再再再放送が始まります!
まだご覧になっていない方、何度も見すぎて星の鼓動が聞こえるようになった方、みんなに見てもらいたい!
アニメ「バンドリ!」はポピパ5人の物語ですが、今回は5人の時では見られない、一対一だからこそ見える風景について書きたいと思います。

 

#4「怒っちゃった!」より、夕暮れの教室にてギター練習する香澄とたえ
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シチュエーションの勝利。

ふたりだけの秘密の放課後を夕日だけが見てる。今この時、世界にはふたりだけ。手前の空間を広く取ったレイアウトも、世界の孤独と神聖さを強調しています。

注意しようと入りかけた先生がそっと去るくだりなんか、最優秀助演賞ものですよね。

 

 

#6「作っちゃった!」より、学校の踊り場でバンド名を考える有咲と話しかける沙綾
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目立つのが苦手な有咲が階段の踊り場で座り込んで熟慮しているのは、学園祭で浮かれる教室に居づらくなったからなんでしょうね。沙綾の距離の詰めかたが絶妙で、精神年齢の高さを感じますね。言葉を畳み掛けないで、適度に沈黙を挟みながら相手にリズムを合わせる。さすがポピパのお母さんだ。なんだかんだ言ってバンドの名前を考えてる有咲はほんとにかわいいなあ。

 

 

#6「作っちゃった!」から、いつのまにか仲良くなってるたえとりみの異次元会話
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たえ「今夜はすき焼きだよ」

りみ「すき焼き、誕生日なの?」

たえ「違うよ? 行こ」

りみ「えっ? うん」

 この短い会話に至るまでの前提がわからんのでとんちきに感じますが、ツイッターで見かけた二次創作漫画で「今夜はすき焼きだよ」は、たえがりみりんを夕飯に誘う際の決まり文句である(そしてりみはそれに気づかない)という解釈がなされており、それを見て以来、自分のなかではめっちゃ萌えるシーンとなっております。(のちの話でりみは何度かおたえの家にお邪魔していることが明かされる)

この娘ら、ふたりきりだといつもボケ倒してるんだろうなあ……。それで支障無いんだから波長が合うって事なんでしょうね。
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これに関連して、#5の牛込姉妹の会話もどちゃくちゃかわいいのでおすすめしておきたい。「(おたえと)もっと早く喋れば良かったなあ」と明るい調子で言うりみに対するお姉ちゃんの「ぜんぜん遅くないよー」ていうあっけらかんとした返し。りみりんの実感のこもった台詞の調子が良いんですよお。姉妹の仲のよさがたまんないす。

 

……4つになったな。

 

 

メインストーリーの表と裏で、静かに、しかし確かに縮まっていく彼女らの距離に想いを馳せるのも一興。頻繁に再放送があるとまた新しい側面を見つけたり、まだまだ飽きませんね。

 

BanG Dream! 4th☆LIVE 日本武道館ライブビューイングレポ

バンドリ日本武道館公演のライブビューイングを見てきました。

LVははじめての経験で色々戸惑ったんですが、周りの人達にも恵まれてにぎにぎしく観劇できました。カメラワークがとても秀逸で、ポピパのみんなのパフォーマンスをたっぷり堪能しました。

セトリなどレポートはこちらが詳しいです。

www.edgeline-tokyo.com

 

  • 自分応援歌からみんな応援歌へ

ポピパの楽曲は「ときめきエクスペリエンス!」「前へススメ!」に代表されるような、自分を奮い立たせる「自分応援歌」の色合いが強い印象です。慣れないバンド演奏という困難に立ち向かう彼女たちのために、彼女たちの映し鏡として曲が作られてきたように思います。その集大成の意味合いの強い武道館ライブで「自分応援歌」が「みんな応援歌」に昇華されるさまを私たちは目撃しました。どんなに雨風が強かろうが武道館ライブにまで辿り着いた彼女たちが見せつけた力強いパフォーマンスは前に進み続けた成果そのもので、見る者に勇気を与えました。新曲「Time Lapes」で見せた愛美さんの天に掲げる拳は彼女が積み重ねた努力のあらわれのようで、大変心強いものでした。

大塚紗英さんのギターは堂に入ったもので、西本りみさんのベースはバンドを支え、大橋彩香さんのドラムはダイナミックで、伊藤彩沙さんのキーボードはサウンドに彩りを与えていました。確かなものになりつつある彼女達のパフォーマンスが見る者を魅了していました。

ステージ演出も見応えがあり、アニメOP「ときめきエクスペリエンス!」を再現した360°回転するステージ、「Time Lapes」の大人のロックな雰囲気に合わせたスモーク、ステージを覆う落下式モニターなど、大変迫力がありました。アコースティックコーナーでのしっとりした雰囲気作り、VTRからの「光るなら」演奏へのスムーズ進行etc……。

そんな豪華演出に負けない、ポピパのパフォーマンス。演奏もさることながら、チョココロネジャンプやぴょんぴょん飛び跳ねるあやさのかわいいことかわいいこと。耳にも目にも嬉しい。

 

  • ずっと見ていたいさえチ

中でもストリートライブの経験があるさえチの華のある演奏は大変美しく、どの瞬間を切り取っても画になる人なんだなあ、と。ギターを構える角度からしてキマっている。そんな彼女が演奏以外でみせるおとぼけもまさに「おたえ」でした。

アニメ再現コーナーの蔵イブパートでギターを置き忘れて舞台に顔を出すさまなどまさにおたえ。

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「忘れちゃった」じゃねー!(有咲風に)なんでそんな落ち着いてるの……。

演奏以外だととたんにゆるくなるさえチ、最高です。

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 一体さえチは何を見たんだ……。最後の記念撮影中、みんなが「ぶどうのポーズ(武道館の屋根のアレ)」をしている中で謎のファイティングポーズを取っているのもなんか愉快でした。ピックを投げたり投げキッスするさまなど、一挙手一投足がとにかくかっこ良かったり、なんとも奥深い方です。CMで宣言してた歯ギターもやってたよ!!

 

  • あやさの思い入れの強さ

締めの挨拶の時、あいみんが大変自分を卑下して「リーダーらしいこと何も出来なくて」と告白すると、

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 感情が爆発し号泣するあやさ。あいみんのこと、ずっと見ていたんだね。

あやさのポピパに対する思い入れの強さは随所に現れていて、アニメの香澄並に抱きついたり、感情を素直に出す方なんだな、という印象を強く持ちました。

 

  • あいみんの強さと弱さ

ライブ中、ボーカリストとしてリーダーとして立派にバンドを率いたあいみんでしたが、そんな彼女の弱さが最後の挨拶で露呈します。ライブ中一切見せなかった弱気な彼女が顔を出します。初期の香澄はアニメやガルパでみせる奔放なイメージとは程遠く、とても自信なさげな所体で、あいみんはその頃の香澄に親近感を覚えていたそうです。今の香澄は自由人に見えるけど、アニメで見せたように弱気に捕われる一面も残っている。キャラが声優に寄ったのか、声優にキャラが寄ったのか。その境目が分からなくなる位、彼女は香澄なんだな、と実感した一幕でありました。

 

  • キュートりみりん

告知コーナーで二度も「ガルパーティ!in大阪」を「東京」と言い間違えてしまい「大阪を捨てた!」といじられるりみりんかわいい。演奏中は仕事人っぽく着実に音を刻む彼女も、喋り出すととてもキュートな方でした。

 

  • みんなのお姉さん、はっしー

最後の挨拶でりみりんが泣き出す最中、そっとはけてタオルを持ってきてくれるはっしー。劇中通りのお姉さんポジで、とても頼りになる存在でした。演奏中もそうでない時もいつもみんなを見守るドラマーな彼女ですが、360°回る舞台に腰掛けた時の足の放り投げ方など、自然体の姿も魅力的でした。

 

 時間いっぱい、大変楽しい時間をもらいました。

VTR以外ゲストもおらず、ポピパのメンバーだけで武道館をやりきった彼女たちに拍手を送りたいです。ポピパはこれからも前へ進んでいくでしょう。その姿をまた目撃するために僕もがんばろう。本当にありがとうございました。

 

バンドリ再々放送!今こそ見てほしい!山吹沙綾のすすめ

 今年1月に始まったアニメバンドリ、なんと本日からBS11をはじめ、各地で再々放送がはじまります。
 アニメから始まり、スマホゲーに課金して不思議の国のアリサを愛でる毎日を送っておりますが、その想いをブログにしたためることを怠ってきたことを悔いております。
 再々放送がはじまるこのタイミング、逃してはならない!僕がアニメバンドリでぐっと来た山吹沙綾という娘について綴りたいと思います。


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 あのとき、沙綾は何を思ったか。複数回見ていると、彼女が見せる一瞬の表情も見逃せなくなります。
 悲しいことに、沙綾は自分のグループ内での立ち位置に自覚的な子です。友達やクラスメイトと過ごすとき、彼女は自身を何かあったときのための備えと規定するクセがあります。

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 舞台に釘付けになるバンドのメンツからすこし離れて全体を見回すポジショニングをする。こういうことを自然にしてしまうのが彼女です。

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 文化祭で実行委員のサポートとして副委員を任される場面では、彼女の周りも彼女をサポーターとして認識していることが分かります。
 サポートとして求められてるポジションを自然とこなしてしまう。それは体の弱い母の代わりを長年勤めてきた経験から来ているのでしょう。
 そういった、周りからの求めに従って過ごしてきた沙綾が選んだ道を、彼女の表情や仕草から辿ってみてください。また違う景色が映るでしょう。

 アニメの1話で香澄の高校での初の友達として登場し、第8話で走り出すまで、沙綾はどんな想いを抱えて過ごしてきたのでしょう。
 再々放送では、例えばそういうことに注目して見て欲しいです。