じゅじゅるさん。2

じゅじゅるのへたれ感想ブログ

獣王星 第11話

 最終回でした。パニック映画さながら、次々と死んでいく仲間達。「ここは俺に任せて先に行け」展開は少年漫画王道の展開とも言えます。少女漫画だけど。まさかサードが最後自殺してしまうとは思いませんでした。あれはちょっとクる。それだけじゃなく、ティズもザギを庇って死んでしまいます。ティズは殺す必要あったのか?ザギもいつぞやの極悪な魅力は削がれ、普通の善人に。あれれって感じではありました。結局は獣王星で生きていく、ってオチだったけど、それってハッピーエンドか?結局人類は滅び行くだけ。その黄昏を、せいぜい満足するまで生きていくといい。みたいな皮肉にも取れますが。ひねくれすぎ?
 全体として。とにかくボンズの高い制作能力で、獣王星という未知の恐ろしい惑星を舞台に、魅力たっぷりのキャラ達を濃厚に描いた点に好感を持ちました。ひとりひとりがとにかく濃かった。当初懸念材料とされていた主役・堂本光一ですが、まあもうほんとごめんなさいと謝るしかないほどに立派に青年期トールを演じきりました。美しい獣と称されるに値する演技でした。そんな収穫もあって、かなり満足度の高いシリーズでしたが、やはり尺が短すぎる所為か、ラスト数話はかなり駆け足で過ぎてしまったのがもったいなかったかな。しかしいいものであったことには変わりなく、スタッフの皆様にはいいものをありがとうとお礼を言いたいです。次回からはハチクロ2だ!!